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「打放しコンクリートと共に」 その8

こんにちはpikayoshi72です。

今回から建築保全‘85.1、2月号めんてなんす巷論「打放しコンクリートの若返り工事」についてご紹介します。

この「建築保全」という機関誌は(財)建築保全センターが編集し隔月刊で発行されていました。
創刊号は1979年7月号で2001年4月号より季刊発行(4回/年)となり、機関誌名も「Re」となっています。

表題「打放しコンクリートの若返り工事」は6項目で構成され今回は「1.対象建物の概要」、「2.汚損状況と損傷診断結果」をご紹介します。

1.対象建物の概要
ここにご紹介する改修建物は、昭和34年に竣工した某研究棟でRC造、地下2階、地上3階建のもの。柱・梁は鋼製型枠使用の打放しコンクリート、外壁はレンガ調タイル(以下、レンガタイルと呼ぶ)仕上げである。

2.汚損状況と損傷診断結果(写真-1.2参照)
(1)汚れ・・・・・長年月に付着した塵埃と、斑点状に黒く汚染した打放しコンクリートに鋼製サッシ枠の錆が染み込み、また、各所にコケやカビが発生しており、レンガタイル目地もひび割れによる欠損箇所が目立った。
(2)鉄筋の腐食・・・・・鉄筋腐食によるコンクリートの亀裂、剥離、落下が見られた。  
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(3)既存補修モルタルの浮き・・・・・過去に補修されたモルタルは、微細なクラックが縦横に走り、テストハンマーで軽く叩いただけで簡単に剥落した。
(4)ひび割れ・・・・・外壁のひび割れが随所にあり、雨水侵入の痕跡が明瞭であった。
(5)エフロレッセンス・・・・・目地とレンガタイルの各所にエフロレッセンスの流出があり、経年変化で不溶化した個体状となっていた。
今回はここまで

 次回は、「建築保全」1985年1、2月号めんてなんす巷論、「打放しコンクリートの若返り工事」の「3.改修工法の選定」および「4.改修工事の概要」をご紹介します。

 さて、1985年8月12日午後6時50分ごろ、日航ジャンボ機が墜落。羽田空港を離陸し大阪に向かった日航ジャンボ機が、緊急連絡の後、消息を絶ちました。午後9時すぎ群馬県の御巣鷹山の尾根で機体が発見されましたが、奇跡的に4人の女性が救出されました。乗客乗員520人が死亡するというわが国航空史上最悪の大惨事となり乗客の中には歌手の坂本九さんが乗っていました。この日から坂本九さんの「上を向いて歩こう」は生で聞くことが出来なくなったのです。

それでは次回をお楽しみに!
by pikayoshi72 | 2008-03-02 10:40 | ブログ


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