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第七十四話 「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」 山本理顕

 建築家山本理顕は、1945年中国北京に生まれ、1968年日本大学理工学部建築科を経て、1971年東京芸大大学院美術研究科建築専攻修了後、東京大学生産技術研究所へ入所。ここで原広司研究室の研究生として学ぶ。
 2年後の1973年(株)山本理顕設計工場を設立し、活動を開始。1987年、横浜市内の幹線道路に面して建てた ROTUNDAは、打放しコンクリートの外壁とテントで出来た象徴的な屋根。
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 絶え間なく排出される排気ガス、劣悪な都市環境の中に住まざるを得ない人々の生活上の機能を確保しつつ、駐車場・店舗・貸アパート・貸事務所を擁した住宅。言うなれば“雑居ビル”を一つの建築としてまとめたもの。都市に住む人の意思表明の作品ともいわれ、生活環境の難しさに対する解答と高い評価。しかも日本を代表する打放しコンクリート建築としても挙げられています。
 当時、中曽根内閣の時代、国営企業の分割民営化が断行され、NTT、JT、JRがスタートした頃でした。激動の世の中が想起されますね。
 建築家山本理顕は、日本建築学会賞をはじめ多数の受賞作品と著書を出版されています。
次回をお楽しみに。
by pikayoshi72 | 2006-12-11 07:13 | ブログ


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