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「打放しコンクリートと共に」 その(118)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、月刊建築仕上技術2009年7月号、特集:コンクリート素地を生かす仕上げ材料・工法最新動向「打放しコンクリート最新システムの融合」を2回に分けお送りします。
今回はその第1回「1.始めに」から「3.劣化状況とセレクト」をご紹介します。

1.はじめに
 歴史的建造物には打放しコンクリートによるものが多い。1964年名古屋大学東山キャンパスに建てられた古川記念館は、老朽化と耐震性が懸念され、これらを背景として2008年リニューアルが実施された。
 本打放しコンクリートの特長は小巾杉板型枠による打放しコンクリートであること。国内では数少ない初期の打放し建造物で後生に伝える文化財と位置づけ、単なる改修工事でなく、意匠性・耐久性に重点がおかれ歴史的建造物として施工されたものである。

2.システムの融合
 通常、経年劣化した打放しコンクリートに対し、事前調査結果をもとにその劣化度に応じた工法の選択をする。本作品は文化財を念頭に置き従来の手法に囚われることなく若返りシステムとFMシステムを機能的に採用することとした。
 前者は築後30年以上経過したもの、後者は10年前後が対象となる。古川記念館は博物館としても使用されることから、現存の風情を維持しつつ劣化部の修復と素地の持つ質感を回復し蘇生させることを目標とした。この二つのシステムを組み合わせることにより、小巾杉板型枠による打放しの意匠性を復元し質感も醸成される。本作品に限らず打放しコンクリートの劣化要因には、日照・風雨・排気ガス・振動・寒暖差など複数の環境条件に曝され部位によって色調と劣化の度合いに著しい差が生じる。本融合工法に於ける施工上の課題は、表層面の色調である。日射を強く浴びた南面と日射の少ない北面とは、色調が異なることである。この色調と劣化度合のレベルを判定し、著しい部位には劣化処理を主軸とした若返りシステムを、劣化の穏やかな部位には維持保全を主軸としたFMシステムをセレクトすることによって均衡のとれた仕上げが可能となる。

3.劣化状況と工法のセレクト
 本作品の施工対象部位は梁・柱及び垂れ壁である。写真-1のように風雨にさらされる垂れ壁の表層面の劣化は著しく、表層剥離が進行し、素地の小巾杉板模様の質感は完全に消失している。一方で風雨の影響を受けにくい内側の梁・柱は、経過年数に比較して表層面は汚れの付着以外は健全な状態を保っている。そこで表層面の強化活性化と、美観の回復及び維持保全に供するためのシステムのセレクトにより、外梁の梁底部を2システムの境界とし設定した(図-1)。
「打放しコンクリートと共に」 その(118)_e0030813_7132511.jpg

 次回は、月刊建築仕上技術2009年7月号、特集:コンクリート素地を生かす仕上げ材料・工法最新動向「打放しコンクリート最新システムの融合」の最終回、「4.施工工程」から「6.おわりに」をご紹介します。

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 それでは次回をお楽しみに!

 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!

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by pikayoshi72 | 2010-04-12 07:16 | ブログ


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