こんにちはpikayoshi72です。
本日紹介します内容は2011年1月15日発行の建築仕上技術1月号で、特集:既存建物の長寿命化仕上げ技術と題して静岡県庁東館大規模耐震対策工事時を例にとり題して「若返りシステムによる打放しコンクリートの長寿命化」を2回に分けお送りします。 今回はその最終回、「4.フロー図」から「6.おわりに」までをご紹介します。 4.フロー図 5.施工前及び施工後21年経過現況 5-1築後19年経過 表層面の劣化汚損状況 梁に発生した汚れの付着と縦に走るひび割れ 5-2施工後、21年経過、2010年11月16日現在撮影 写真-3 西面の外観状況 写真-4 西面の外観状況 写真-5 東面の外観状況 表層面のトップコートの劣化による汚れの付着や不具合の発生は僅少で補修を要する段階ではない。 6.おわりに 1960年代以降の高度成長経済時代に建築された打放しコンクリート建築物の多くは、維持保全対策が施されることなく放置され、表層面の経年劣化が顕在化し、汚れの付着やひび割れなどの外、躯体コンクリートの鉄筋の腐食膨張によるかぶりコンクリートの押し出し剥落が全国で続発し、危険性や意匠性喪失に留まらず生活環境の安全性が危惧され打放しコンクリートの補修、改修工事が緊急の課題とされていた。 こうしたなか1975年、新築時の不具合の補修仕上げ工法を土台として、開発誕生したものが打放しコンクリート若返りシステムである。 当若返りシステムの信頼性は当時の日本電信電話公社時代、本社建築物の打放しコンクリートの再生・改修に際して専門業者約十社によるコンペを実施、選定されたものである。 その後、全国各地の打放しコンクリート意匠からなる電話局でご採用、1993年日本建築仕上学会「学会賞技術賞」を受賞した。 本稿で紹介した建築物に採用された当打放しコンクリート若返りシステム(吉田工法)は、予期した以上の高耐久性を維持し、施工後21年経過するも補修を要する劣化現象は認められず、耐久性が以後どの程度伸びるか期待されるところである。 次回は、建築技術2011年2月号「TECHNICAL View」で紹介されました落書き・貼り紙抑制防止工法「CDFシステム」を2回に分け、ご紹介します。 1999年1月31日、人気プロレスラー、ジャイアント馬場さんが肝不全のため61歳で亡くなられました。ご冥福をお祈りします。 それでは次回をお楽しみに! 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ! #
by pikayoshi72
| 2011-01-31 07:17
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こんにちはpikayoshi72です。
本日紹介します内容は2011年1月15日発行の建築仕上技術1月号で、特集:既存建物の長寿命化仕上げ技術と題して静岡県庁東館大規模耐震対策工事時を例にとり題して「若返りシステムによる打放しコンクリートの長寿命化」を2回に分けお送りします。 今回はその第1回、「1.はじめに」から「3.打放しコンクリートのフローチャート」までをご紹介します。 1.はじめに 本建築物は数少ない高層打放しコンクリート建築で、1970年5月に建設され中部建築賞を受賞した著名な建築である。 その後、高層建築のため経年劣化による打放しコンクリート表層面に生じた各種の不具合に対し、補修工事が出来ないまま19年経過、表層面には汚れの付着を始めとして、防水機能喪失、ひび割れ、露出鉄筋や補修モルタルの浮きなど外装面全域にわたって劣化損傷が発生した。経年劣化に起因した不具合は拡大顕在化し、構造体に悪影響を及ぼす恐れが出てきた為1989年7月打放しコンクリート表層面を全域にわたり補修再生することとし、意匠性の回復を意図した若返りシステム(吉田工法)を採用、翌年1990年2月に工事完了した。 本稿は改修後21年経過した現在の劣化状況を目視調査し、当時の打放しコンクリートの補修、改修に採用された若返りシステムの現況調査結果を検討し長寿命化の一例として、そのあらましを紹介する。 2.建物概要 (1)構造=鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上18階建 (2)高さ=64.55メートル (3)建築面積=3,684.4㎡ (4)延床面積=27,277.33㎡ 3.打放しコンクリート若返りシステムのフローチャート 3-1劣化調査 工事に先立ち外観劣化調査を実施した。調査項目は下記の通りである。 【調査項目】 A.ひび割れ B.露出鉄筋 C.コールドジョイント D.モルタル補修跡 E.木コン跡 F.コンクリート欠損箇所 G.中性化深さ測定 H.コンクリート圧縮強度 I.かぶりコンクリート厚さ測定 J.在来塗膜付着力試験 (調査日・昭和63年8月26日~28日) 3-2調査結果 A.ひび割れ 梁中央部の軸方向に対して垂直にひび割れが発生しているものが多く、最上階の建屋間に設けられている幕板部分・パラペット壁面に幅の広いひび割れ・微細なひび割れを確認した。 また、1階パラペットで確認したひび割れは貫通ひび割れとなっており、そこからはエフロレッセンスの流出固化物を確認した。 B.露出鉄筋 梁側面で確認した程度の露出鉄筋が多く、幕板部分に確認した露出鉄筋は錆汁が流出していた。 C.コールドジョイント 梁側面で確認したコールドジョイントは、コンクリート層間に肌別れが生じていた。 また、コールドジョイントの発生位置は梁側面に確認されたものが多く、その長さは短い。 D.モルタル補修跡 サッシ下腰壁にモルタル補修跡を確認したが、最近補修されたものであり、その性能低下は認められない。妻壁の幕板部分の補修材は浮いていて、表層面には微細なひび割れが発生していた。 E.木コン跡 外壁面に確認した限りでは多数の木コン跡充填材の剥落を確認した。 F.コンクリート欠損 東面および東面中庭に1ヶ所づつ確認した。 3-3施工の詳細 1)素地調整 あらかじめ打放しコンクリート全面にサンドペーパーをかけ、次に高圧洗浄機を用いて200kgの圧力水をかけて全面洗浄した。 2)NY-606コンクリート強化剤の含浸塗布 洗浄後のコンクリートの乾燥確認の上、NY-606コンクリート強化剤を刷毛にて含浸塗布した。2回に分けて、第1回目塗布乾燥後2回目を施した。平均塗布量は400g/㎡ 3)鉄筋露出箇所の処理 鉄筋のかぶりが少ない箇所は、鉄筋周囲の斫りを深くし、かぶり厚さを確保し調合樹脂モルタルが10mm以上付け送りが出来るものとした。 鉄筋の錆は、ワイヤーブラシにより除去しただちに防錆エポキシ樹脂を入念に塗布し、NY-調合樹脂モルタルにより2~3回充填塗り込みを下。 4)クラックの処理 幅0.2mm以上のものはすべてUカットした。クラック幅により、それぞれ深さ10~30mm程度Uカットし、内部清掃後プライマー塗布、ウレタンコーキングの表面に硅砂を散布し、NY-調合モルタルを充填塗り込みした。 5)NY-調合樹脂モルタル表面修整 躯体コンクリートの表面に合わせた調合樹脂モルタルにより、表面修整を施した。 6)打放しコンクリート面の若返り色合わせ、型枠模様の造成 NY-調合樹脂を基材とした打放しコンクリート表面色合わせ塗材を2回にわたり施し、乾燥養生後、専門職人により特殊刷毛を用いて型枠模様の復元造成をした。 7)表面防水固定処理 打放しコンクリートの超耐候性付与のためトップコートNY-9090アクリルシリコン樹脂系を2回全面塗布した。 次回は、月刊建築仕上技術2011年1月号、「若返りシステムによる打放しコンクリートの長寿命化」の最終回、「4.工程フロー図」から「6.おわりに」をご紹介します。 1972年1月24日、観光客でにぎわうグアム島の中心都市、アガナ市から南へ19kmのタロホホのジャングルで、愛知県出身の元日本兵・横井庄一さん(56)が31年ぶりに地元の漁民に発見されました。 それでは次回をお楽しみに! 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ! #
by pikayoshi72
| 2011-01-24 09:01
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こんにちはpikayoshi72です。
新年明けましておめでとうございます。 皆様にとって今年1年がすばらしい年でありますように心からお祈りします。 それでは今年最初のブログを紹介します。 本日紹介します内容は1月14日、浜松西ロータリークラブ今年初の例会において、地元浜松の特長ある企業として招かれ、主力ビジネスである「吉田工法」を起ち上げるまでの苦労話、それに纏わる逸話等、昼食を含め約1時間余にわたり講演させていただきました。 本日はその講演内容を簡単ではございますが、紹介させていただきます。 講演はパワーポイントを使用して行われました。 まず最初に、当社を立ち上げるまでの苦労話、私のプロフィールを簡単に紹介し「吉田工法」 ブランドを築き上げるきっかけとなったお話、数々の賞を受賞し信頼を勝ち取った経緯などを 紹介させていただきました。 今回使用したスライドの抜粋を以下にご紹介します。 次回は、建築仕上技術 新年号「若返りシステム(吉田工法)による打放しコンクリートの長寿命化」の第1回、「1.はじめに」から「3.打放しコンクリート若返りシステムのフローチャート」までをご紹介します。 それでは次回をお楽しみに! 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ! #
by pikayoshi72
| 2011-01-17 08:00
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こんにちはpikayoshi72です。
本日紹介します内容は2010年10月15日発行の建築仕上技術10月号で、特集:室内空間を豊かにする内装塗り仕上げと題して「小規模打放し建築に対応するノンクリート打放し意匠仕上げシステム」を2回に分けお送りします。 今回はその最終回、「6.打放し内外装建材と多様化した意匠性」から「8.おわりに」までをご紹介します。 6.打放し内外装建材と多様化した意匠性 打放しの意匠性を具備した内外装建材は、樹脂塗装合板の意匠性に留まらず小幅杉板型枠模様からバラ板型枠模様に至るなど、原点回帰と変遷した複数の型枠模様の再現の期待は強く、これらは新規な打放しデザインとして暖かい目差で迎えられた。 その母体となる建材は次の通りである。 以上が現在下地建材として採用されているもので、これ等の表面に設計仕様書に基づいた打放し意匠仕上げを施す。 冒頭述べた小幅杉板型枠模様を始めとした打放し意匠の内外装建材での意匠性は、樹脂塗装合板型枠模様が好まれ採用されていることを付け加えたい。 これらの内外装建材は、すべて工場生産で、異なる型枠模様の意匠性は熟練職人の手によるもので、Pコン穴などは高性能の工作機械によって加工されている。 7.現場施工による打放し意匠仕上げ 現場施工による小規模工事に採用される内外装打放し意匠仕上げは、前述の下地建材を取付後、下記工程に基づいて意匠性を造成する。 その基本は打放しコンクリートSEFシステムを構成する手法で打放しコンクリート仕上げ「吉田工法」がベースである。 各種の打放し意匠性の保護と対汚性、耐久性確保のため、内装についてはアクリル樹脂を、外装には長期の耐久性を付与するアクリルシリコン樹脂仕上げを施す。 既に取り付けられた内外装材の表面を設計図書に基づくPコン造成をする。引き続き素地調整を施し、プライマーを塗布、打放しコンクリート素地に模した表面修整とし、型枠模様の造成後、外装にはアクリルシリコン樹脂を内装にはアクリル樹脂を塗工する。 8.おわりに 美術館など芸術作品に君臨する打放し建築も幾多の変遷を遂げつつ身近な建築にまで拡大してきた。50年余りの国内外に於ける「吉田工法」の実績を積み重ねつつ、改良・開発によってノンコンクリート打放し意匠仕上げにまで達した。この打放し意匠仕上げは、内外装建材と工法によって構成され、店舗から住宅にまで日常生活に密着した打放しコンクリート意匠仕上げである。 豊かな日常生活に夢を醸し出し、高嶺の華とされた打放しコンクリート分野に、小規模建築に適した新しい空間の形づくりに寄与したといえよう。 服役中の人権活動家、劉暁波氏(54)のノーベル平和賞受賞の決定を受け、中国当局は、民主化や人権尊重を求める内外の動きを封じ込める姿勢を強めている。受賞決定は10日になっても国内では「封印」されたまま。急発展した経済力を背景に、対外的にも対中批判を突っぱねる動きを鮮明にするとみられる。Asahi.comから引用 次回のブログにつきまして、少々お休みをいただくかと思いますが、よろしくお願いいたします。 それでは次回をお楽しみに! 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ! #
by pikayoshi72
| 2010-11-24 08:13
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こんにちはpikayoshi72です。
本日紹介します内容は11月4日、豊橋創造大学・情報ビジネス学部の総合講座において、私が客員講師として招かれ主力ビジネスである「吉田工法」を起ち上げるまでの苦労話、それに纏わる逸話等を約1時間余にわたり講演させていただきました。 本日はその講演内容を簡単ではございますが、紹介させていただきます。 講演はパワーポイントを使用して行われました。 まず最初に当社で手がけた著名な作品で、尚かつ大学生なら誰でも知っている作品ということで「表参道ヒルズ」の内外観写真をトップページに持ってきました。 続いて 題して「世の中に無いものを求めて51年」私が創業者ですから、当時、自分の置かれていた状況からどの様に脱却して現在の「吉田工法」ブランドを作り上げたか!の意味合いからこのタイトルにしました。 以後、40枚ほどのスライドを用い、生徒さんが眠くならないような工夫と笑顔で聴講して貰えるようなジョークも挟みながら講演させていただきました。 今回使用したスライドの抜粋を以下にご紹介します。 次回は、建築仕上技術10月号「小規模打放し建築に対応するノンクリート打放し意匠仕上げシステム」の最終回、「6.打放し内外装建材と多様化した意匠性」から「8.おわりに」までをご紹介します。 それでは次回をお楽しみに! 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ! #
by pikayoshi72
| 2010-11-13 14:08
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