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「打放しコンクリートと共に」 その(119)

 こんにちはpikayoshi72です。
 今回は、月刊建築仕上技術2009年7月号、特集:コンクリート素地を生かす仕上げ材料・工法最新動向「打放しコンクリート最新システムの融合」を2回に分けお送りします。

 今回はその最終回「4.施工工程」から「6.おわりに」までをご紹介します。

4.施工工程
 若返りシステム・FMシステムの各フローチャート(図-2)
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4-1.下地処理
 各システムの施工に先駆け素地調整・劣化処理の施された躯体に対し、中性化の抑止としてNY-606を含浸塗布する。表層面のコンクリート強化処理後、若返りシステムの対象部位にはNY-8000による表層塗膜。FMシステム対象部位にはNY-7090による表層処理とする。
4-2.意匠の復元
 施工前後の写真(写真-2,3)が示すように、若返りにはよりリアルな小巾杉板型枠の意匠造成、FMシステムには劣化部処理跡のみを補正する限定消去が施され意匠復元する。この後、双方の仕上げを生地調整によってバランスアップする。(写真-4,5)
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4-3.トップコートの選択
 トップコートは水性アクリルシリコン、又は水性フッ素樹脂系クリアである。何れのトップコートも艶消しで樹脂塗装合板型枠に用いられる艶有りは、本打放しには不適である。打放しコンクリート仕上げ材としても実績のあるこれらのトップコートによって防水性・耐候性は付与される。(更なる強力なセルフクリーニング機能を必要とするケースでは光触媒材を施す。)

5.施工後
 施工後の状況(写真-6,7)
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6.おわりに
 文化財として残される打放しコンクリート建築の多くは小巾杉板型枠によるものが多い。樹脂塗装合板による打放しコンクリートとは全く質感が異なるだけでなく意匠性の復元には特別な技術が求められる。初めて携わった打放しコンクリートは杉板の型枠模様で繊細にして和を醸し出す風情が強く印象に残っている。
本作品の小巾杉板型枠による打放しコンクリートは、40年余りの歴史を重ね劣化損傷はその証でもある。この打放し建築に対し、単なる補修にとどまらず劣化状況を見極め、再生復元には従来の手法から脱皮して、部位や面によって適切な工法をセレクトすることが重要である。細やかな調査と計画が新たなシステムの融合によって文化財としての打放し建築の再生維持保全が全うされたといえよう。

この年にトッピクス

3月5日~23日会期で開かれた第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に於いて、 23日(日本時間24日)、ロサンゼルスのドジャースタジアムで決勝が行われ、日本代表は韓国に勝利し、大会連覇を達成しました。

 「コンクリートこぼれ話」を末永く購読されていただいた皆様方へ、ご報告がございます。

 コンクリートこぼれ話の創刊は2005年7月20日で当時はタイトルもなく始めました。
2005年8月16日号から「わが茨の開発ストーリー」と題して新たにスタートし、その後は「仕事探し」、「打放しの知識を深める」等、打放しコンクリートを専業とする切っ掛けを綴りました。
 「コンクリートこぼれ話」と題して始めたのは2005年12月26日からで、以後、現在に至るまで題名を「打放しコンクリートと共に」と変え、延べ143話となりました。
今後につきましては、一旦「休刊」とし、装いも新たに始めたいと思います。
これまで「打放しコンクリートこぼれ話」を購読頂いた皆様方に深く感謝すると共に、次回作にこうご期待!皆様、本当にありがとうございました。
See you again! Good luck!
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by pikayoshi72 | 2010-04-19 07:29 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(118)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、月刊建築仕上技術2009年7月号、特集:コンクリート素地を生かす仕上げ材料・工法最新動向「打放しコンクリート最新システムの融合」を2回に分けお送りします。
今回はその第1回「1.始めに」から「3.劣化状況とセレクト」をご紹介します。

1.はじめに
 歴史的建造物には打放しコンクリートによるものが多い。1964年名古屋大学東山キャンパスに建てられた古川記念館は、老朽化と耐震性が懸念され、これらを背景として2008年リニューアルが実施された。
 本打放しコンクリートの特長は小巾杉板型枠による打放しコンクリートであること。国内では数少ない初期の打放し建造物で後生に伝える文化財と位置づけ、単なる改修工事でなく、意匠性・耐久性に重点がおかれ歴史的建造物として施工されたものである。

2.システムの融合
 通常、経年劣化した打放しコンクリートに対し、事前調査結果をもとにその劣化度に応じた工法の選択をする。本作品は文化財を念頭に置き従来の手法に囚われることなく若返りシステムとFMシステムを機能的に採用することとした。
 前者は築後30年以上経過したもの、後者は10年前後が対象となる。古川記念館は博物館としても使用されることから、現存の風情を維持しつつ劣化部の修復と素地の持つ質感を回復し蘇生させることを目標とした。この二つのシステムを組み合わせることにより、小巾杉板型枠による打放しの意匠性を復元し質感も醸成される。本作品に限らず打放しコンクリートの劣化要因には、日照・風雨・排気ガス・振動・寒暖差など複数の環境条件に曝され部位によって色調と劣化の度合いに著しい差が生じる。本融合工法に於ける施工上の課題は、表層面の色調である。日射を強く浴びた南面と日射の少ない北面とは、色調が異なることである。この色調と劣化度合のレベルを判定し、著しい部位には劣化処理を主軸とした若返りシステムを、劣化の穏やかな部位には維持保全を主軸としたFMシステムをセレクトすることによって均衡のとれた仕上げが可能となる。

3.劣化状況と工法のセレクト
 本作品の施工対象部位は梁・柱及び垂れ壁である。写真-1のように風雨にさらされる垂れ壁の表層面の劣化は著しく、表層剥離が進行し、素地の小巾杉板模様の質感は完全に消失している。一方で風雨の影響を受けにくい内側の梁・柱は、経過年数に比較して表層面は汚れの付着以外は健全な状態を保っている。そこで表層面の強化活性化と、美観の回復及び維持保全に供するためのシステムのセレクトにより、外梁の梁底部を2システムの境界とし設定した(図-1)。
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 次回は、月刊建築仕上技術2009年7月号、特集:コンクリート素地を生かす仕上げ材料・工法最新動向「打放しコンクリート最新システムの融合」の最終回、「4.施工工程」から「6.おわりに」をご紹介します。

  8月30日第45回衆議院議員選挙が実施され、その結果民主党は過半数(241議席)をはるかに上回る議席を獲得し政権誕生が決まった。一政党の獲得議席としては戦後最多。自民党は公示前の300議席から激減、保守合同(1955年)以来、最低議席の惨敗。公明党も8小選挙区すべてで落選し10議席減の敗北。 [自民]119、[民主]308、[公明]21、[共産]9、[社民]7、[国民]3 。さーてと、現在、皆さんは民主党をどのように評価されていますか?

 それでは次回をお楽しみに!

 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!

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by pikayoshi72 | 2010-04-12 07:16 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(117)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、月刊リフォーム2008年8月号、特集:省エネルギーの先端技術を探る、「次世代省エネを具備したリニューアルシステム工法、打放しコンクリートEcoシステム」の最終回「4.Ecoシステムの流れ」から「7.おわりに」をお送りします。

4. Ecoシステムの流れ
 外観調査報告書に基づき省エネ工法を選定する。
 施工は図-1の順序で行う。
①表層面の素地調整は高圧水または温水による洗浄。
②洗浄乾燥確認後、NY-606(表面強化剤)を含浸塗布。
③表層面全域に散在する劣化箇所の調合樹脂モルタルによる処理。
④NY-ヒートカット(遮熱調合材)の全面塗工。
⑤型枠模様の造成
⑥高耐久性防水材・フッ素樹脂またはアクリルシリコン樹脂の選定塗布。
⑦NY-セラクリーンまたは光触媒の選定塗布。
 各工程に要する乾燥養生に十分配慮し各工程毎に検査の上、次工程の施工をするものとする。
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5.NY-ヒートカットの機能
 劣化損傷した打放しコンクリート表層面を強固な樹脂モルタルで修整後、全面にわたりNY-ヒートカット(遮熱フィーラ)を塗工する。NY-ヒートカットは打放しコンクリート表層面の色調に合わせ、意匠性回復を可能とした遮熱性の高いフィラーで構成され、打放しコンクリート表層面の意匠性と色調に適合させたものである。NY-ヒートカットは太陽光スペクトルのうち高い熱作用の近赤外線を効率よく反射・散乱させ太陽熱を抑制するため、遮熱効果が大きく温度を10℃~20℃程度まで低減させる機能をもつ。しかもトップコートにNY-セラクリーン(または光触媒)の採用によって汚染物質は降雨によって流されてしまうため、汚染物質の付着がない表層面は太陽熱が吸収されにくく遮熱効果は大きい。

6.立地環境とセルフクリーニング
 市街地の密集した建物に囲まれて立地する打放しコンクリートは、終日日射の当たらない部位がある。光触媒(図-2)は表面に太陽光が照射されることによって、表面に水酸基が発生し親水性となる。
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 この親水性の雨水が光触媒の作用で分解された汚染物の間に流入し付着した汚染物を流しおとす。一方、日射の届かない立地条件下にある光触媒の汚染除去作用は低減される。NY-セラクリーン(表-2)はこの様な立地条件下であってもセルフクリーニング機能に支障のない特長をもつ、メチルシリケートを特殊な条件で加水分解した無機コーティング材で、トップコートとして塗布することによって無色透明の親水性塗膜を形成し、光触媒と同様に付着した汚れは雨水によって除去される。(表-3)
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7.おわりに
 打放しコンクリートの省エネ・エコ対策は、避けて通ることが出来ないところまで来た。深刻化する温暖化現象は生活環境の悪化を招き、それに伴う多様な劣化作用は打放しコンクリート表層面を直撃し、美観の喪失と耐久性の低下を招く。打放しコンクリート表層面を遮熱し温度抑制と自浄機能を付与することによって、生活環境と汚損の改善が計られる。
 NY-セラクリーン(または光触媒)による打放しコンクリート表層面のセルフクリーニング機能は汚れの除去による美観の回復に止まらず、クリーニングに要する経済的損失とエネルギーの消費を抑制し、生活環境の向上に果たす役割は大きいといえる。今日まで打放しコンクリートの宿命とされてきた劣化汚損に対し、遮熱機能とセルフクリーニングの具備実用化によって、抱える温暖化対策に伴う省エネ・Ecoに一歩近付けたといえるのではないだろうか。

 次回は、月刊建築仕上技術2009年7月号、特集:コンクリート素地を生かす仕上げ材料・工法最新動向「打放しコンクリート最新システムの融合」を2回に分けお送りします。

 さて、この年の重大ニュース、9月1日、福田首相は首相官邸で記者会見し「この際、新しい体制の下、政策実現を図らなければならない」と述べ、退陣を表明した。
総理の言葉は「ひとごと」のように聞こえると言われ、「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなた方とは違うんです」と言った。あ~ぁ、日本の政治はどうなるのでしょうか?


 それでは次回をお楽しみに!

打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!

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仕様・用途
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内容量:150ml
適用ヶ所:各種塀、電柱等、犬が頻繁におしっこ(マーキング)をするヶ所
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by pikayoshi72 | 2010-04-05 07:20 | ブログ