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「打放しコンクリートと共に」 その12

こんにちはpikayoshi72です。

今回は建築保全‘87.1、2月号伝声管「ワタレスモルタルの開発・実用化」―水不用の既調合モルタル―を4回に分けご紹介します。本日は2回目「1.ワタレスモルタルの製造方法」です。

1.ワタレスモルタルの製造方法
 ワタレスモルタルとは、Water less mortar の略で、作業現場で水を使うことなく、モルタル塗りが可能な左官材料である。(図-1)
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 予め骨材表面及び骨材間隙に粘性層(ポリマー粒子の皮毅)を形成させて、そこに練りまぜ水を吸着させる。吸着した水は、運搬作業による振動などで分離することなく吸着状態を保つが、ミキサーに投入し撹拌することで、徐々に分離して柔らかさを増していく。その時点で、セメントを加え混練することにより、所要のワーカビリティのモルタルが出来上がる。図-2は、ミキサー投入前のワタレスモルタル主材の構造モデルを示したもの。
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 以上が「ワタレスモルタルの開発・実用化」の1.ワタレスモルタルの製造方法です。

 次回は、同じく建築保全‘87.1、2月号 伝声管「ワタレスモルタルの開発・実用化」―水不用の既調合モルタル― 「2.ワタレスモルタルの性能と特長」をご紹介します。
現在、販売してます「ワタレスモルタル」とは製造方法が少々異なります。

さて、この年の明るいニュースとして、衣笠祥雄選手が国民栄誉賞を受賞し、利根川進さんがノーベル医学・生理学賞を受賞されました。暗い話題として、世界各国の旅客機が墜落しています。やはり地に足がついていた方が、、、、!

それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-03-31 07:20 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その11

今回は建築保全‘87.1、2月号伝声管「ワタレスモルタルの開発・実用化」―水不用の既調合モルタル―を4回に分けご紹介します。本日は「―まえがき―」です。

―まえがき―
 INS(高度情報システム)、キャプテンシステムなどに代表される情報革新の急速な進展に伴い、インテリジェントビルの建設需要、既存ビルのインテリジェント化への改造の動きが目立つが、こうした既存ビルの改修工事の際、常に問題となるのは次の2点である。
①稼働中の機器を停止できない場合が多くかつそれらに障害を与えずに工事を進めなければならない。
②改修工事による火災、漏水などの事故防止を絶対厳守。また、工期短縮のための段取りが要請される。
ごく身近な例でいえば、改造等で床モルタル塗施工の場合、従来は水しめしを行うが、これによって発生した余剰水やブリージング水が、ひび割れに伝って下層階に流れ、思わぬ事故を招く例が珍しくない。「ワタレスモルタル」は、このような不安を解消し、安定した高品質のモルタル製造を目的として、NTT建築部建築技術開発室の指導下にニチエー吉田(株)、ヘキスト合成(株)の3社が共同開発したものである。
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 以上が「ワタレスモルタルの開発・実用化」の―まえがき―です。

 次回は、同じく建築保全‘87.1、2月号 伝声管「ワタレスモルタルの開発・実用化」―水不用の既調合モルタル― 「1.ワタレスモルタルの製造方法」をご紹介します。

実はこの商品「ワタレスモルタル」は現在でも私の会社で直販しているんですよ!息の長い商品ですネ。

さて、この年の重大ニュースは、なんといっても国鉄の民営化ですね!4月1日、日本国有鉄道(国鉄)が115年の歴史に幕を閉じ、分割民営化がスタート!JRグループ11法人と国鉄精算事業団が発足しました。
 そしてもう一つ、1979年に出た自動車電話の電源部とアンテナの部分を一つのボックスに収容して車外に持ち出せるようにしたものがNTTで出した「ショルダーホン」ですが、重さが3キログラムとかなり大型でした。そして1987年、更に小型化した「携帯電話」重さ900gが出ました。この年から「携帯電話」という名称に変わったそうですが、現在のものと比較してもまだまだ重たかったようです!

それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-03-24 07:29 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その10

こんにちはpikayoshi72です。

今回は建築保全‘85.1、2月号めんてなんす巷論「打放しコンクリート「の若返り工事」の最終「5.施工上の留意点」、「6.改修工事の概要」および「あとがき」についてご紹介します。

5.施工上の留意点
①剥離箇所及びその恐れのある部分、ひび割れ部は、特にチャック漏れのないように、複数の者による3回の確認を実施した。
②雨天時は勿論、降雨の懸念がある時は、レンガタイル面への二次汚損を考慮して施工しない。
③各天候寺における施工部分の状況確認。

6.改修工事後の経過(写真-3、4参照)
 施工後1年4ヶ月を経過したが、打放しコンクリート及びレンガタイル面とも、何等の問題も生じていない。今回、レンガタイル面にも表面防水固定処理剤を2回塗布したため、若干光沢が出たが、タイルの性質と目地部を考慮すると、結果的に好ましい判断であったと信じている。
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-あとがき-
「吉田工法」の最大の特色は、若返り最終工程にコンクリート表面処理剤NY-7090を含浸塗布することで、無機多孔質のコンクリート表面の毛細管空隙を塞ぎ、透水抵抗の高い緻密な皮膜を造成して、大気汚染や劣化防止に大きな効果を発揮することにある。
昭和42年秋に、皇居新宮殿工事に本件とは別の「打放しコンクリート表面修整吉田工法」が採用されて以来、急速に各方面から注目を頂いた。今後、外壁の改修をご計画の際は、是非とも本「吉田工法」のご検討を賜りたく存じます。参考資料は等は下記宛ご請求下さい。

最後の-あとがき-は少々宣伝めいたものとなっていますが、「吉田工法」が名実共に認知された年となったわけであります。
 次回は、同じく「建築保全」1987年1、2月号ワタレスモルタルの開発・実用化(水不用の既調合モルタル)をご紹介します。

さて、この年は、物騒な事件が頻発した年でもありました「豊田商事事件」、「国鉄同時多発ゲリラ」、「毒入りワイン騒動」そして最後に明るい話題として、阪神ファンに限られましたが「阪神優勝」です。

それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-03-17 07:30 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その9

こんにちはpikayoshi72です。

今回は建築保全‘85.1、2月号めんてなんす巷論「打放しコンクリートの若返り工事」の「3.改修工法の選定」および「4.改修工事の概要」についてご紹介します。
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3.改修工法の選定
 各種の改修工法が比較検討された結果、次の理由で当社の「打放しコンクリート若返り吉田工法」{ニチエー吉田(株)}が採用された。
① 打放しコンクリート外壁面の劣化及び中性化抑止を第一に、原設計のデザインを損なわないこと。これは周辺建物との調和、原設計を尊重する必要があった。
② 2年ほど前にも、隣接建物を「吉田工法」で改修しており、何等の問題も生じていない実績が評価された。
③ 本建物の改修範囲が予算の関係で半棟分であり、残りの半棟を将来改修する際、色調が最大問題となるが、その意味でも最適工法とされたこと。
④ 25年以上の実績があり、特に、電電公社(現在のNTT)関係建物に多く採用されて信用度が高く、かつ直営システムの責任施工で、経済性でも有利と判断された。

4.改修工事の概要
(1)表面清掃・・・・・①洗浄ブラシを併用して「ケミカルエースR」〔ニチエー吉田(株)製〕による化学洗浄工法で、赤錆その他著しい汚染部分を除去する。②圧力200kg/cm2のジェット水洗により、全面清掃する。③塗材はカワスキ等で除去後、ラッカーシンナーで除去する。
(2)コンクリート強化処理・・・・・NY-606コンクリート強化剤を、刷毛を用いて打放しコンクリート表面に含浸塗布する。
(3)浮き・剥離箇所の補修・・・・・既存補修モルタル部分を斫り除去し、NY-調合樹脂プライマーを塗布後、斫りの大小、深浅に合わせてNY-調合樹脂モルタルの付け送りを2~3回施す。
(4)ひび割れ補修・・・・・電動カッターでVカット後、シリコンシーラントのコーキングを施し、NY-調合樹脂モルタル押えとする。
(5)露出鉄筋の処理・・・・・ワイヤーブラシで錆を除去後、防錆エポキシ樹脂を塗布し、NY-調合樹脂モルタルによる被り補修を行う。
(6)レンガタイル欠損部の補修・・・・・剥離落下したタイルをNY-調合樹脂モルタルで造成着色して、健全レンガタイルと同一仕上げとする。目地補修は、目時空隙部に同樹脂モルタルを充填する。
(7)全面の色合せ及びタイル面の色修整・・・・・打放しコンクリート表面、レンガタイル目地の全面にわたり若返り色合せした後、上述の造成タイル、退色したレンガタイル及び駄目部を調合着色して、色揃えする。
(8)打放しコンクリート面の板目・木目造成・・・・・打放しコンクリート面の板割付け、墨出しを行った後、板目・木目の造成をする。
(9)打放しコンクリート面の防水処理・・・・・最終仕上げとして、打放しコンクリート表面に防水固定処理剤NY-7090を全面に塗布して、工事は完了する。

今回はここまでです。少々ボリュームのあるものになりましたが、おつき合い頂きありがとうございました。
 次回は、「建築保全」1985年1、2月号めんてなんす巷論、「打放しコンクリートの若返り工事」の
「5.施工上の留意点」「6.改修工事後の経過」および「-あとがき-」をご紹介します。

この年に電電公社から日本電信電話株式会社(NTT)(4月1日)、専売公社から日本たばこ産業(JT)(4月1日)民営化が本格的にスタートした年でした。勿論、携帯電話などは夢の時代でしたね!

それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-03-10 07:27 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その8

こんにちはpikayoshi72です。

今回から建築保全‘85.1、2月号めんてなんす巷論「打放しコンクリートの若返り工事」についてご紹介します。

この「建築保全」という機関誌は(財)建築保全センターが編集し隔月刊で発行されていました。
創刊号は1979年7月号で2001年4月号より季刊発行(4回/年)となり、機関誌名も「Re」となっています。

表題「打放しコンクリートの若返り工事」は6項目で構成され今回は「1.対象建物の概要」、「2.汚損状況と損傷診断結果」をご紹介します。

1.対象建物の概要
ここにご紹介する改修建物は、昭和34年に竣工した某研究棟でRC造、地下2階、地上3階建のもの。柱・梁は鋼製型枠使用の打放しコンクリート、外壁はレンガ調タイル(以下、レンガタイルと呼ぶ)仕上げである。

2.汚損状況と損傷診断結果(写真-1.2参照)
(1)汚れ・・・・・長年月に付着した塵埃と、斑点状に黒く汚染した打放しコンクリートに鋼製サッシ枠の錆が染み込み、また、各所にコケやカビが発生しており、レンガタイル目地もひび割れによる欠損箇所が目立った。
(2)鉄筋の腐食・・・・・鉄筋腐食によるコンクリートの亀裂、剥離、落下が見られた。  
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(3)既存補修モルタルの浮き・・・・・過去に補修されたモルタルは、微細なクラックが縦横に走り、テストハンマーで軽く叩いただけで簡単に剥落した。
(4)ひび割れ・・・・・外壁のひび割れが随所にあり、雨水侵入の痕跡が明瞭であった。
(5)エフロレッセンス・・・・・目地とレンガタイルの各所にエフロレッセンスの流出があり、経年変化で不溶化した個体状となっていた。
今回はここまで

 次回は、「建築保全」1985年1、2月号めんてなんす巷論、「打放しコンクリートの若返り工事」の「3.改修工法の選定」および「4.改修工事の概要」をご紹介します。

 さて、1985年8月12日午後6時50分ごろ、日航ジャンボ機が墜落。羽田空港を離陸し大阪に向かった日航ジャンボ機が、緊急連絡の後、消息を絶ちました。午後9時すぎ群馬県の御巣鷹山の尾根で機体が発見されましたが、奇跡的に4人の女性が救出されました。乗客乗員520人が死亡するというわが国航空史上最悪の大惨事となり乗客の中には歌手の坂本九さんが乗っていました。この日から坂本九さんの「上を向いて歩こう」は生で聞くことが出来なくなったのです。

それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-03-02 10:40 | ブログ