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「打放しコンクリートと共に」 その(112)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、光アライアンス2007年7月号製品技術紹介「ノンクリート打放しボード・外装用断熱タイプ光触媒仕上げ」を2回に分けご紹介します。
本日は最終回「3.美観の維持」から「5.まとめ」をお送りします。

3.美観の維持
 劣化進行の起点となる汚染物の付着を抑制できないものかという前提にたって、様々な防水材の開発が続けられている。中でもフッ素樹脂に代表される強固な防水塗膜は、雨水の浸透を防止することに留まらず汚れを防ぐことが可能になった。しかし、新たな問題として、雨筋汚れの問題が発生している。
 身近な環境汚染の元凶とされる塵埃や車の排気ガスには、含まれる汚染物質とカーボンなどの付着によって雨筋汚れの原因とされている。これらに対応して開発されたのが光触媒仕上げである。
 本光触媒仕上げはフッ化アパタイト被覆二酸化チタンを主成分としノンクリート打放しボード表層面に塗布することで、雨筋汚れの付着を降雨によって洗浄され、常に清浄な表面を維持することができる。(図2参照)
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4.ノンクリート打放しボード外装用断熱タイプ光触媒仕上げ
 ヒートアイランド対策と美観の維持、その両翼を担う新建材として上市されたものが、ノンクリート打放しボード外装用断熱タイプ光触媒仕上げである。
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 その特徴は、外断熱と光触媒の長所を最大限に引き出し外壁の断熱と美観の持続を可能た新建材である。
 写真1は光触媒の自浄作用を比較したもので、施工後12ヶ月経過している。未塗布ボードは明らかに雨筋の汚れが付着し、同時期に光触媒を塗布した表層面は自浄効果が顕著にみることができる。
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5.まとめ
 深刻化する都市環境に対応した外壁の諸材料の開発は多様化しつつある。特にヒートアイランド現象と美観の問題に対応した建築材料は、ますます進化していくと考えられる。
 ノンクリート打放しボード外断熱タイプ光触媒仕上げは表層面が打放し意匠という独特の外壁建材で、打放しをより身近なものとし、しかも、断熱と美観保持の対応機能を付与し実用化させた新建材といえよう。
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次回は、月刊リフォーム2007年12月号をお送りします。
お楽しみに!
 さて、この年の重大ニュース、9月12日、安倍首相が突然の辞任表明。10日の所信表明演説に対する各党の代表質問をこの日に受けることになっていたが、「政権を放り出し、無責任」と批判された。そして9月25日、安倍内閣が総辞職となった。

 それでは次回をお楽しみに!

 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!

 
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使用方法:1.塗布面に対して束子などを使用し水洗い
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by pikayoshi72 | 2010-03-01 07:17 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(111)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、光アライアンス2007年7月号製品技術紹介「ノンクリート打放しボード・外装用断熱タイプ光触媒仕上げ」を2回に分けご紹介します。
本日は「1.はじめに」、「2.ヒートアイランド対策」をお送りします。
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1.はじめに
 打放しコンクリート仕上げは、歴史的な建造物に広く採用されている。その背景はコンクリート自体が持つ素材としての重厚感と簡素な造形の美しさが卓越していることにある。
 こうした素朴な仕上げにもかかわらず打放しコンクリート建築の施工においては、万全の施工管理と細心の注意を払ってしても、不具合の発生は避けられないのが実情である。
 このような観点から、打放しコンクリート表層面の仕上がりは意匠性や耐久性に関して極めて重要な部分といえる。
 このようなことを背景に、新築時の脱型直後の表層面に生じた不具合と劣化外力を直接受け、劣化進行の起点となる汚染物の付着に注目し、打放しコンクリート表層面の不具合と経年劣化に対応した補修・再生の技術工法を開発した。
 これらの不具合対応工法や経年劣化により発生した不具合に対して行われる補修・再生工法を応用し、窯業系のサイディングボードに導入開発されたものが『ノンクリート打放しボード』である。
 ノンクリート打放しボードは内装・外装の建材(化粧材)として構成され、Pコンと呼ばれる穴がリアルに再現してある。
 用途としては、今まで高価で技術的にも困難とされる打放しコンクリートに替り、一般店舗の内装やモデルルーム、木造や鉄骨造など比較的小規模な打放しコンクリート意匠の内外壁として利用されている。

2.ヒートアイランド対策
 近年の都市では中心部の地上気温が周辺部より高くなるヒートアイランド現象という社会問題も深刻化しつつある。
 その対策としては、車の排気ガスの排出抑制、工場で発生する排熱の回収、住宅建設における断熱材や、太陽エネルギーの採用などの人工排熱の低減化と、緑地の倍増、道路の沿道の緑化、多自然型河川の造成、雨水の涵養と湧水の安定管理など都市における緑や水辺の保全があげられる。
 一般的な建物においては省エネ目的で断熱材が使用される。その多くは外壁の内側に断熱層を設ける内断熱工法がほとんどである。
 内断熱は断熱材側の躯体温度が外気温と同じになり躯体内に高湿度あるいは結露状態ができやすく、湿度90%以上ではカビを発生させ、カビを餌とするダニの繁殖にもつながるなど問題がある。
 一方外断熱工法は、躯体内高湿化、結露発生の防止に有効的で、冷暖房効率も効果的で、太陽光の吸収による蓄熱作用の遮断による、温度上昇を抑制する効率的な工法である。
 このようなことを背景として、ノンクリート打放しボードに外断熱化させるため開発されたものが、NY-ヒートカットである。
 通常外壁の仕上げに採用される塗材は、熱作用の高い近赤外線を吸収する性質があるため温度上昇が大きい。NY-ヒートカットは塗料中に配合された特殊熱反射顔料や特殊セラミック(シラスなど)が、熱作用の高い近赤外線を効率よく反射・散乱し、太陽熱の吸収を防ぎ、また、塗膜にいったん吸収された熱を特殊セラミックの働きにより熱放射する。これらの複合作用により、高い遮熱性能を実現している。(図1参照)
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NY-ヒートカットの特長は、コンクリート素材感を表現し、打放しコンクリート意匠を具現させる特殊断熱塗料で、この開発によってノンクリート打放しボード外装用外断熱タイプが実現したものである。

 次回は、光アライアンス2007年7月号製品技術紹介「ノンクリート打放しボード・外装用断熱タイプ光触媒仕上げ」の最終回をお送りします。
お楽しみに!

 さて、この年の重大ニュース、第21回参議院議員選挙が7月29日に行われました。結果、民主党は初めて参院第1党に躍進して与野党が逆転、政権交代へ大きく前進した。 自民党は改選64議席が37に激減、第15回参議院(1989年)に次ぐ惨敗。29の一人区は6議席だけで、大物議員も次々と落選した。安倍首相は「私か民主党の小沢一郎代表のどちらが首相にふさわしいかの選挙だ」と繰り返し言明していました。

 それでは次回をお楽しみに!

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by pikayoshi72 | 2010-02-22 07:00 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(110)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4-②建築物としてコンクリートを創る技術」の最終回「5.おわりに」をご紹介します。

5.おわりに
 打放しコンクリート建物の意匠性・耐久性について、コンクリート表層面の実態調査および補修・再生における材料・工法の開発、さらには表層面の仕上げシステムについて述べた。これをまとめると以下のとおりである。
1)打放しコンクリート建物における建設時の周知な準備と施工管理のもとでも、脱型直後の不具合、とりわけ気泡、型枠継ぎ目まわりの色むら、ひび割れ、錆汁の発生が多く、また経年劣化による表層面の不具合として、汚れ、エフロレッセンス、鉄筋のかぶり厚さ不足によるひび割れ、剥離・剥落が生じている。

2)経年劣化した打放しコンクリート建物の不具合に対して、それに見合った補修・再生材料および工法について検討した結果、①珪フッ化物を主成分とする無機質系浸透剤により、欠損部および脆弱層を補修後、躯体コンクリート表層面の強化が付与される。②アクリル樹脂系ポリマーディスパージョン使用の充填モルタルは付着性に優れ、かつ耐久性向上効果が認められる。③表層面の色合わせには白色セメントと普通セメント混合のポリマーセメントペーストが適切である。④型枠模様の造成にはフェルトによる形成材が有効である。⑤仕上げには表面保護材として超耐候性アクリルシリコン樹脂系のトップコートが強固な防水性能を付与する、などを確認した。
 打放しコンクリート表層面の美観の確保とその持続性・耐久性にかかわる維持保全対策の観点から、打放しコンクリート建物のライフサイクルに対応させた表層面の仕上げシステムを構築し実用化した。いまだ現場においては解決されるべき課題は山積しているが、打放しコンクリートのこだわる方々の参考となれば幸いである。             【参考文献】については割愛させていただきます。

 次回は、光アライアンス2007年7月号製品技術紹介「ノンクリート打放しボード・外装用断熱タイプ光触媒仕上げ」を2回に分けお送りします。
お楽しみに!

 さて、この年の重大ニュース、第20回冬期オリンピック、トリノ大会で女子フィギュアスケート荒川静香選手が日本人選手初の金メダルを獲得しました!

 それでは次回をお楽しみに!

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by pikayoshi72 | 2010-02-15 07:18 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(109)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4-②建築物としてコンクリートを創る技術」の第5回「4.ライフサイクルを基とした仕上げシステム」をご紹介します。

4.ライフサイクルを基とした仕上げシステム
 補修・再生材料およびその複合仕上げを踏まえて、美観と耐久性を確保するための表層面の仕上げを目的に、打放しコンクリート建物のライフサイクルを設計・施工・維持保全に大別し、それに対応すべき表層面の仕上げシステムを検討した。
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 図-22の調査結果に示されるように、施工から改修に至る経過年数において、竣工後20~30年程度の時期に改修工事を行う傾向が見られる一方、竣工後数年での補修もあるが、新築時の不具合が原因となったものが大半である。こうしたことからライフサイクルに応じた段階別の仕上げが必要である。
 以上の観点より検討した結果、その概要を図-23に示す。
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図中に示したように、施工から竣工までに施される仕上げをSTEP1、築後の経年・改修期に施す仕上げをSTEP2として分類する。
 以下にそれらについて述べる。

4.1仕上げシステムSTEP1
 フローチャートを図-24に示す。
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 ここで意図した仕上げ技術は、脱型時点の不具合の補修から耐久性向上のための表層面仕上げまで一貫性をもたせ、設計施工段階で予測不可能な表層面の事象やジャンカ、コールドジョイント、色むらなどの不具合の発生に対しても合理的に応急処置する。
 図中には、主な使用材料と作業内容を併記している。使用材料については、意匠性や耐久性から要求される性能を考慮して選定したもので、後述する表-10に示す品質・性能データに対応するよう記号(数字)で表示する。なお、充填モルタルや色調調整用ペーストおよび消去材など一般化していない用語で記述しているが、表現上、本文ではそのように呼ぶこととした。
 特に不具合部の処理においては、単にモルタルやペーストを施すことではなく、消去材により不具合部を健全部に合わせて修復する。すなわち、打放しコンクリート表層面に点在した不具合に対して、それぞれに不具合箇所周辺の生地色に適合した材料によって、不具合箇所の痕跡を残さない修復とし、打放しコンクリートの表層面と違和感のないものとする。
 最終工程での表層面仕上げは、耐候性防水材の塗布による美観の長期的維持と耐久性の向上を付与する。

4.2仕上げシステムSTEP2
 フローチャートを図-25に示す。
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 築後の経年劣化の程度に応じて分別する。劣化が軽度の場合には、汚染物の除去を主とした素地調整の上で表層面仕上げを施し耐久性を付与する。
 これに対して、中度・重度の場合には珪フッ化物を主成分とした強化剤をコンクリートに塗布含浸して表層面の強化を図り、次いで劣化部を充填材により処理する。重度の場合には、さらに中性化抑制剤を塗布したのちに、型枠模様を復元し、美観の長期的維持と耐久性付与するため最終工程で表層面の仕上げをする。

4.3補修材料
 補修材料の品質・データ概要をとりまとめた結果を表-10に示す。
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4.4具現化の一例
 脱型直後の不具合に対して、STEP1にもとづき施工した一例を写真-9に示す。
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 不具合が消去され、健全部との違和感のない打放し表層面が修復された。
 一方、築後35年の経年劣化によって発生した不具合に対してSTEP2にもとづき施工した例を写真-10に示す。
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 打放しコンクリート表層面を覆う汚れと各部位に生じたエフロレッセンスの析出、鉄筋露出など、これらの不具合に対し躯体と違和感のない補修がされ、さらに型枠模様の復元造成後、表層面に超耐候性アクリルシリコン樹脂トップコートを塗布した。

4.5まとめ
 打放しコンクリート表層面の美観の確保とその持続性・耐久性にかかわる維持保全対策として、打放しコンクリート建物のライフサイクルに対応させた表層面の仕上げシステムを構築するとともに具現化の一例を示した。

 次回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4-②建築物としてコンクリートを創る技術」の最終回「5.おわりに」をお送りします。
お楽しみに!

 さて、この年の重大ニュース、7月5日、北朝鮮は日本海に向け計7発の弾道ミサイルを発射しました!

 それでは次回をお楽しみに!

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by pikayoshi72 | 2010-02-08 07:18 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(108)

こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4-②建築物としてコンクリートを創る技術」の第4回、「(3)表層面の色合わせおよび型枠模様の造成」から「3.4まとめ」までをご紹介します。

(1)表層面の色合わせおよび型枠模様の造成
1)表層面の色合わせ
 散在する不具合や充填したモルタル表層面に対して、健全なコンクリート表面の色調に合わせて違和感のない補修を施さねばならない。同時に表層面の密実性や吸水性も同じレベルにする必要がある。これは後に防水材を施すことにより生じるヌレ色や変色を抑制・防止するうえでも重要である。つまり、単にセメントペーストやモルタルなどを用いた不適切な表層面補修では、表層面が粗悪で醜いものとなり、コンクリートの持つ素材感・重厚感・耐久性を喪失してしまうことが考えられる。したがって、色調を考慮したうえでの適切な補修方法の開発が不可欠である。こうしたことからコンクリート表層面の種々の色調に対応する色合わせ用の材料開発を意図として、白色セメントと普通セメントの混合を変化させた充填材混入のポリマーセメントペーストについて実験した。ポリマーセメントペーストの各種材料の混合割合を表-8に示す。
表-8にもとづき板材に塗布硬化させたポリマーセメントペースト表層面の明度測定結果を図-18に示す。
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 白色セメントと普通セメントの混合割合を変えることにより任意の明度のものが得られる。すなわち、こうした材料を供することにより健全な表層面の色調に合わせた補修が容易に可能となる。

2)型枠(斑)模様の造成
 型枠(斑)模様を造成するうえでの形成具を開発する必要がある。そこで発砲ウレタン製のベースの片面に形成材を取り付けた形成具を考案した(図-19)。
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 そのうえで斑模様を形成するアクリル樹脂系ポリマーディスパージョンと調合顔料による斑模様形成材料を含浸形成させる形成材を選定した。形成材は、①各種ジュータン②厚手のタオル③ガーゼ④木綿布⑤スポンジ⑥タワシ⑦刷毛(プラスチィク・動物性等)⑧フェルトである。
 その結果①~⑦については、いずれも打放しコンクリート表層面の斑模様は形成されず、⑧のフェルトが斑模様を形成するのに適当なものであった。このことから脱型後、確認された不具合箇所に対して、健全部に形成された斑模様の色調を日本塗料色別ノートに準じて選定・作成し、形成具に含浸反復押圧(タタキ塗り)し斑模様を形成する。その結果、不具合箇所補修跡には健全部と一体化した模様が形成され、完全に不具合は同化され傷跡も認められないものとなった。その状況を写真-8に示す。
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(2)トップコート
 充填モルタル、色合わせ材、型枠(斑)模様を長期にわたり安定保持する必要が考えられる。すなわち、表面保護が不可欠である。特に濡れ・むら、変色、汚れの抑制・防止が重要である。こうした防水処理の観点から、トップコートとして超耐候性アクリルシリコン樹脂を供することとした。これを表層面に塗布した暴露3年後の中性化深さ(屋内暴露)および汚染指標となる明度と色差(屋内北側防露)を測定した結果を表-9に示す。
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 防水処理によって、中性化の進行は阻止されていることがわかる。また、表層面の汚れも防止されている。
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さらに表層面の汚れについては図-20に示されているように、面内の明度のバラツキは小さく、全面にわたって汚れが防止されている。また、濡れ・むらも認められず、きわめて安定したもので、防水性能の向上と超耐候性が付与された結果であると推測される。

3.3補修・再生工法の開発
 前項において補修再生に供する材料を抽出した。ここではその結果を総合して、打放しコンクリート表層面の補修・再生工法を検討した。基本構想は以下のようである。
 欠損部に対しては充填モルタルで処理し、違和感のない補修による表層面の整合性を確保する。酸性雨、炭酸ガス、紫外線、有害物質等々の打放しコンクリート表層面の劣化外力に対して、表層面を複層に配した材料で耐久性の向上を図るとともに、打放しコンクリートの意匠性をよみがえらせることにある。
 こうした複合仕上げの考え方を検討し具現化した結果を図-21に示す。
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なお、図中、鉄筋露出部の補修およびひび割れ部の補修については、一般的に行われている補修工法と大きく変わるものではない。

3・4まとめ
 前項において明らかにした打放しコンクリート建物の不具合に対して、それに見合った補修・再生材料の開発および工法について検討して結果、①珪フッ化物を主成分とする無機質系浸透剤により、欠損部および脆弱層を補修後、躯体コンクリート表層面の強化が図られる②アクリル樹脂系ポリマーディスパージョン使用の充填モルタルは付着性にすぐれ、かつ耐久性向上効果が認められる③表層面の色合わせには白色セメント普通セメント混合のポリマーセメントペーストが適切である。④型枠模様の造成にはフェルトによる形成材が有効である⑤表面保護材としての超耐候性アクリル樹脂系のトップコートが防水性能を向上させる、ことを確認できた。
 そして、これら材料を総合した複合仕上げを基盤とする補修・再生工法を確立し実用化した。

 次回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4-②建築物としてコンクリートを創る技術」の第5回「4.ライフサイクルを基とした仕上げシステム」をお送りします。
お楽しみに!

 さて、この年の重大ニュース、9月30日YS-11が国内の定期路線から現役引退しました。私の記憶では、YS-11は世界初のターボフロップエンジンを搭載した、純国産旅客機だったと記憶しています。

 それでは次回をお楽しみに!

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by pikayoshi72 | 2010-02-01 07:20 | ブログ

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 閑静な住宅街、華やかな市街地に散歩中の犬がおしっこ(マーキング)、しかも決まって朝夕繰り返される。住宅の角塀、石垣、電柱など、市街地の住空間を汚す不届き行為、今まで拙宅の塀におしっこ防止の薬剤を散布して10年になりますが、一雨で効果消滅、再び散布、犬のおしっこ(マーキング)対策は留まるところがなく費用と手間に手を焼いて来ました。これらの難問題を一挙に解決できる忌避剤(キヒザイ)が出来ました。
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by pikayoshi72 | 2010-01-28 07:37 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(107)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4-②建築物としてコンクリートを創る技術」の第3回、「3.1基本構想」から「3.2補修材料の開発、2)強度等の性状」までをご紹介します。

3.補修・再生に供する材料および工法の開発
3.1基本構想
 打放しコンクリート建築の不具合について実態調査した。その調査結果から、表層面の仕上げにかかわる材料・工法の開発が不可欠であることを述べた。これを受けて、補修・再生に供する材料および工法の開発をすることとした。開発に先立ち、次の①~④の諸点を満たすものとした。
①欠損部、脆弱部の除去後の躯体コンクリート表層面に耐久性向上の強化を図る。
②欠損部、脆弱部の除去後、それぞれの部位に密実で耐久性のあるモルタルを埋め戻す。
③補修面色合わせの後、型枠斑模様を造成し、打放しコンクリート素材としての意匠性の向上を図る。
④トップコートにより諸工程の保護、表層面の汚染防止、防水性能を付与する。
これら一連の構想を図示すれば図-12のようになる。
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3.2補修材料の開発
 前項の構想に基づき、補修・再生に供する材料の開発を①~④の工程別に検討した。結果を以下に示す。
(1)躯体コンクリート表層面の強化
 躯体コンクリート表層面の未中性化部分の水酸化カルシウムおよび中性化部分の炭酸化カルシウムに注目した。すなわち、下記の化学反応式にもとづき、珪フッ化物を主成分とする無機質系浸透剤を塗布含浸することでセメント硬化体の緻密化が図られてコンクリート表層面が強化される。
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 そこで、上記のことを確認するために1)、2)の実験を試みた。
1)セメントペースト硬化体の細孔径分布
 中性化した水セメント比50%のセメントペースと供試体について、塗布含浸前後の細孔径分布を測定した。結果を図-13に示す。塗布含浸前の細孔径容積(図中TPV)83㎟/gが塗布含浸することで78㎟/gに減少している。つまり珪フッ化物を主成分とする無機質浸透剤の塗布含浸により硬化体が緻密化したことが示された。
2)モルタルの強度および中性化
 コンクリート躯体表層面のモルタルを推定した水セメント比60%の供試体について、塗布含浸前後の強度および中性化について実験した。また耐久性の観点から硫酸溶液中浸漬後の強度についても求めた。結果の一部を表-4に示す。
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塗布含浸により強度の向上、中性化速度係数の低減および耐久性の向上が示された。
 以上1)、2)の実験から珪フッ化物を主成分とする無機質系浸透剤を塗布含浸することで躯体コンクリート表層面の強化が図られることが確認された。
(2)欠損部、脆弱層除去部へ埋め戻しモルタル(充填モルタル)
 欠損部および脆弱層除去部に埋め戻す充填モルタルは、躯体コンクリートとの付着性および耐久性を左右する材料だけに、その性能は高いものでなければならない。そこで、ここでは樹脂モルタルを検討対象とした。すなわち、付着強度・圧縮強度・曲げ強度・中性化・吸水性状・塩分透過性および細孔径分布の6項目の実験から、充填モルタルの性能をとらえることにした。
1)充填モルタルの調合
 充填モルタル(アクリル樹脂系ポリマーディスパ-ジョン使用)の調合を作業性の観点から検討した結果、セメント:珪砂(FM2.69)=1:3、ポリマーセメント比=10%、水セメント比=54%のものが適切であった。
2)強度等の性状
 実験結果を表-5~7、図-14~17に示す。
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図中および表中には、比較検討のためにプレーンモルタル(セメント:川砂=1:3、水セメント比=54%)についての試験結果も併記した。なお、いずれも気中養生した供試体(4×4×16㎝)である。
 表-5の付着強度試験結果によれば、充填モルタルの付着強度はプレーンモルタルのものより大きく、また、材齢の進行に伴い付着強度が増大していることがわかる。材齢5年ではプレーンモルタルの3倍の強度が得られている。
 図-14によれば、充填モルタルの初期材齢における圧縮・曲げ強度の発現は多少遅いものの、その後材齢3年程度までの強度発見は著しく、プレーンモルタルの強度に比べ大きい。表-6の結果から充填モルタルの中性化深さは0㎜で中性化抑制効果ある。吸水率の経時変化を示した図-15によれば、充填モルタルの吸水率はプレーンモルタルと比較して著しく小さい。
 図-16において、充填モルタルが塩化物の進入に対して抵抗性能がすぐれていることが示されている。以上のように、ここで開発した充填モルタルの有効性は表-7および図-17の細孔分布の測定結果における密実性からも裏付けられた。

 次回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4-②建築物としてコンクリートを創る技術」の第4回、「(3)表層面の色合わせおよび型枠模様の造成」から「3.4まとめ」をお送りします。
お楽しみに!

 さて、この年の重大ニュース、11月5日、イラク、フセイン元大統領に対しシーア派住民虐殺の「人道に対する罪」で死刑判決が言い渡され、12月30日、サダム・フセイン元大統領(69)の 死刑執行はバグダットで絞首刑とされ、処刑場面の録画が一部テレビで放映されました。

 それでは次回をお楽しみに!
打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
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by pikayoshi72 | 2010-01-25 07:22 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(106)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4-②建築物としてコンクリートを創る技術」の第2回、「2.2打放しコンクリートの実状」から「2.3まとめ」までをご紹介します。

2.2打放しコンクリート建築の実状
 周到な準備と施工管理の下に打設されたコンクリートであっても、多くの場合、脱型後に生じる不具合は避けられず、それらは表層面を形成する型枠の意匠性および健全性を阻害し、さらにその基点となる表層面からは酸素、炭素ガス、水分、塩分、酸などの浸入・浸透のほか、凍結融解、風雨等の外力による劣化作用は避けられない。このような自然環境からの劣化作用によって、表層面は粗面化し、塵埃や微生物の付着、雨水の浸透によるエフロレッセンスの析出、鉄筋の錆化膨張による表層剥離やひび割れなどにより打放しコンクリート表層面は美観と耐久性が失われる。
 このようなことを背景に、打放しコンクリート建築の脱型直後に見られる不具合と経年劣化によって生じる不具合について実態を調査した。施工段階における不具合については、施工欠陥を対象とし、経年劣化における不具合はひび割れ、エフロレッセンス、汚れ等を対象として目視による実態調査を行った。
(1)脱型直後の不具合
 観察者3人の目視によって脱型直後の打放しコンクリート表層面の不具合の発生概況を調査した。対象とした30棟75壁面の調査結果から不具合を図-7のように大別し、その発生率を求めた結果を表-1に示す。
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 なお、こうした不具合の実状を写真に収め、現象別に整理した結果を表-2に示す。
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 以上の調査から、各種の不具合が抽出された。気泡、型枠継ぎ目まわりの色むら、砂すじ(砂じま)、ひび割れ、錆汁の発生率も高い。なかでもジャンカやコールドジョイントの発生箇所は美観の低下を招き、劣化損傷の起因ともなる。
 不具合A~Iのいずれもが、意匠性を阻害することはもとより、劣化損傷の糸口となる。また、いずれの不具合も、著しく表層面の欠陥を呈し、健全な表層面との整合性を失わせている。とりわけ違和感を与えるような補修は、打放しコンクリートの意匠性を低下させることにつながっている。
(2)経年劣化による不具合
 表層面の劣化損傷の一指標または劣化の誘発要因のもととして、ひび割れ、塵埃や微生物による汚れ、エフロレッセンス、剥離・剥落の4項目について調査した。
1)ひび割れ
 260棟の外壁に発生したひび割れを、ひび割れ幅0.05mmから2.0mmまでのものを方位別に調査した。その結果を図-8および図-9に示す。
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 これによりひび割れの大きさは0.6mm以下がほとんどであったが、そのほか美観上・耐久性の点で問題となるものがいくつか認められた。また日射を強く受けている西・南壁面のひび割れ幅が大きい。
2)塵埃や微生物による汚れ
 F市のA臨海地、B市街地、C田園地の3地区を選定し、汚れについて調査した。この場合、汚れの評点を、①ほとんど汚れは見られない、②少し汚れが見られる、③汚れている、④非常に汚れている、の目視判定により実施した。
 調査結果を図-10に示す。また典型的な汚れを写真-1~3に示す。
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 260棟の調査結果より、北側の壁面は他の3面にくらべ汚れの付着が著しいことがわかる。色調は黒もしくは黒緑で、高湿環境下のためカビ・藻類による汚れの付着と考えられる。いずれもコンクリート表層面の密実性に関係している。
 脆弱な表層面に浸透した雨水が、日射に乏しく水分の蒸発が緩慢な高湿環境下において生成されたことをうかがわせる。このような汚れについてのメカニズムはすでに仕入、地濃らにより図-11のように明らかにされている。
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3)エフロレッセンス
 打放しコンクリート表層面に発生したエフロレッセンスについて、発生箇所を部分別に調査した。
 その結果を表-3および写真-4~6に示す。
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 エフロレッセンスの発生箇所は、ひび割れや脆弱部に浸透した雨水に誘発されたものが多く、発生箇所によって汚れの度合いが異なっている。雨水の繰り返しによってエフロレッセンスの汚染物が累積し、汚れが一段と進展していく。特に、エフロレッセンスの発生箇所は鉄筋の腐食、ひび割れ、表層剥離、脆弱な表層面などと密接にかかわっているため損傷劣化の発生原因となる。
4)剥離・剥落
 典型的な剥離、剥落の実態を写真-7に示す。その多くは鉄筋のかぶり(厚さ)不足に起因したものである。
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2.3まとめ
 打放しコンクリート建築現場において周到な準備と施工管理の下でも、脱型後の不具合、とりわけ気泡、型枠継ぎ目まわりの色むら、ひび割れ、錆汁の発生が多く、また経年劣化による表層面の不具合として、汚れ、エフロレッセンス、鉄筋のかぶり(厚さ)不足によるひび割れ、剥離・剥落の実態が抽出された。
 これらの不具合から、打放しコンクリート表層面の美観と健全性を長期にわたり維持・保全(補修・再生)するためには、適切な表層面の仕上げが不可欠である。

 次回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4-②建築物としてコンクリートを創る技術」の第3回、「3.1基本構想」から「3.2補修材料の開発、2」強度等の性状」までをお送りします。

 さて、この年のニュース、1月1日、市町村合併が盛んに行われ134市町村が合併し、新たに32市10町1村が誕生。市町村数は2052となりました。

 それでは次回をお楽しみに!

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by pikayoshi72 | 2010-01-18 07:21 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(105)

こんにちはpikayoshi72です。

 先回お約束したとおり今回は、大作、(株)セメント新聞社発行のコンクリートテクノ 臨時増刊号美しいコンクリート2006年9月 に投稿しました「4−②建築物としてコンクリートを創る技術」を6回に分けご紹介します。
 本日は第1回目「1.はじめに」から「2.1打放しコンクリート技術」までをご紹介します。

1. はじめに
 打放しコンクリートは、内外の著名な建築家により歴史的な建造物に多く採用されてきた。その背景はコンクリートが持つ素材としての重厚感と簡素な造形美が卓越していることである。
 こうした素朴な仕上げにもかかわらず打放しコンクリート建築の施工においては、やり直しのきかない一発勝負のため、建設にあたり万全の施工管理と細心の注意を払っても、不具合の発生は避けられないことが多い。とりわけ表層面における不具合の発生は、打放しコンクリートの生命である表層面の意匠性を損ない、しかもそれらに起因した汚れの発生と耐久性の低下は美観の喪失と資産価値を損なうことになる。このような観点から打放しコンクリート表層面は、意匠性や耐久性のかかわるきわめて重要な部位である。現状では不具合に対応した補修、経年劣化に適応した再生技術など、いくつかの手法で行われているが、不具合が発生した後にその部分のみの補修を行う程度のもので、後日補修箇所の変質や不具合の発生は避けられず躯体コンクリートと一体化した技術が求められている。
 このようなことを背景に、脱型直後の表層面に生じた不具合と劣化外力を直接受け、劣化進行の起点となる打放しコンクリート表層面について、不具合と経年劣化後の損傷状況を実態調査によって明らかにし、それぞれに適合した補修・再生技術に供する材料を開発し、次いでそれにもとづく補修・再生の技術・工法を開発した。それらの結果を踏まえて意匠性、耐久性の観点からの補修・再生工法のシステムを立案し、さらに打放しコンクリート建物のライフサイクルに対応させた表層面仕上げシステムを構築し実用化した。
 この一連の流れを図−1に示す。
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2. 打放しコンクリート技術の実態
2.1打放しコンクリート技術
 打放しコンクリートは、その素地のもつ視覚的重厚感に加え、造形美を表現し得る魅力的な素材である。型枠の隅々までコンクリートを充填できるだけでなく、使用する型枠表面の素地は、デザインされた造形の質感を高め、素材表面を仕上げていくことによって多彩な影響を建築空間に与えている。
 打放しコンクリートの表層面は、型枠から転写された自然回帰を促す意匠性によって、他の建築物と比較して大きな違いがある。すなわち、躯体を確保しつつ表層面の意匠性を付与し一体化する。表層面は仕上げ面でもあるため、施工にあたり特別な仕様が不可欠である。その一例を図−2に示す。
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 すなわち、打放しコンクリートの適用箇所が決定した後、実際にコンクリートを打設するまでに、コンクリートの仕上がり素地を設定した目標の色調・テクスチャーで仕上げるための型枠施工計画及びコンクリートの調合計画・打設設計など詳細な検討が必要である。
 こうしたことから密実で耐久性のある表層面をつくるには、水セメント比と単位水量を小さくし、適切な養生を施すことが肝要である。一般に打放しコンクリートに供する材料に関しては、粒形、粒度分布のよい骨材の使用とコンクリートの単位水量をできるだけ小さく設定し、調合比率は、水セメント比55%以下、スランプ18cm(流動化コンクリートでは21cm以下)が目安とされている。
 また、打放しコンクリートの打上がりの素地の色調は視覚的効果が高く、コンクリートの7割を占める骨材のうち色調に影響を与えるものは細骨材であるといわれている。あらかじめ目標とする色調の具現化に供する試験体を作り、色調を把握することが大事である。コンクリート打設は色調統一の観点から単一の生コン工場による供給とし、コールドジョイントなどを発生させないように短時間で、部位ごとに中断することなく型枠の隅々まで密実に締め固めたうえで十分な湿潤養生が必要である。打設にあたって設計者、施工者、作業者が一体となって、コンクリートの運搬、打込み、締固めなどの手順を周知徹底することに、打放しコンクリートの成否がかかっているといえる。
 一方、コンクリートの表層面は内部に比べて、施工段階での水分の蒸発や沈降、分離、振動による締固め等の影響のほか、容積に対する表層面積の比率が大きいために養生と環境の影響を大きく受けるとされている。
 その研究結果の例を図−3〜6に示す。
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 次回は、コンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月号「4−②建築物としてコンクリートを創る技術」の内、「2.2打放しコンクリートの実状」から「2.3まとめ」までをお送りします。
お楽しみに!

 さて、この年のニュース、7月20日、昭和天皇が1988年、A級戦犯の靖国神社への合祀に不快感を示し、「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と語っていた事を書き記した、元宮内庁長のメモがあることが発覚しこれを日本経済新聞が報道しました。

 それでは次回をお楽しみに!

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by pikayoshi72 | 2010-01-11 09:30 | ブログ

「打放しコンクリートと共に」 その(104)

こんにちはpikayoshi72です。

みなさん、あけましておめでとうございます。
皆様方にとってすばらしい1年になるよう、心からお祈りします。
また、今年も一年、私の拙いブログにお付き合い下さい。

それでは早速ご紹介していきます。

新春第一号はこれ!

今回は、月刊リフォーム2006年8月号、特集:シックハウス対策とリニューアル工事の環境対策、「打放しコンクリート若返りシステム(静岡県庁西館)」を2回に分け、お送りします。
本日は最終回「6.環境対応型材料の登録番号」から「9.おわりに」をお送りします。
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6.環境対応型材料の登録番号
静岡県庁西館外壁打放しコンクリート若返りシステム(吉田工法)のフローチャートに基づいてその工程順に使用される材料の自主表示番号を図表1に記す。
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7.環境対策と労働安全に対応したリニューアル工事
 地球規模での環境問題の高まるなか、建設業界の環境対応は発生する廃棄物の適正処理から再生と再利用に進化、建設廃材ゼロ、更に環境配慮型工法による環境負荷低減を目指している。
 環境汚染の防止と働く建設作業者の労働安全の確保は併行して実施されなければならない。その労働安全対策として国際規格であるOHSASの導入を計ることとした。
 1993年3月にISO9001品質マネジメントシステムを登録、次いで2001年5月ISO14001環境マネジメントを加え、工法施工者として最も重要な作業者の無事故、無災害を期して労働安全衛生にトライ、2005年9月OHSAS18001の審査を受け適合となった。以上三つのマネジメントシステムの取得に引き続き、これらを統合マネジメントシステムに移行させ機能的な運用が可能となった。当施工者としての信頼性は環境対応型諸材料と相俟って大幅に向上改善されたといえよう。なお本県庁舎西館は統合マネジメントシステムの運用と環境対応型諸材料「F☆☆☆☆」の採用によって労働安全と環境に対応したリニューアル工事として完工させた。
8.免震化工事後の修復
 本リニューアル工事のうち免震化工事に拘わる打放しコンクリートは一階柱型打放しコンクリートの破損は著しく、原状回復が課題の一つであった。身近に接するところに位置しているため違和感を与えることのない打放しコンクリートの意匠の修復に重点がおかれ復元された。

9.おわりに
 県庁西館の環境対応型リニューアル工事は労働安全衛生と環境問題に密接してリンクしたもので今後の打放しコンクリート建築に求められるリニューアルの指標となる工事であった。
 本工事に供した環境対応型打放しコンクリート若返りシステム(吉田工法)は、1975年に開発されてから施工物件の追跡調査をふまえて幾多の改良を加え今日に至っている。遡ること1989年、静岡県庁舎東館(地下1階、地上18階・12、100㎡)は、本若返りシステム(吉田工法)にて施工した。以降17年余り経過したが補修を要する劣化現象は認められず、打放しコンクリート表層面の維持保全状況は良好でリニューアルの目的として求められるメンテナンスフリーを実現、今日に至っている。安全な作業環境の実現と健康を
むしばむ化学物質を排除した材料で構成された環境対応型システム工法によって、初めて施工者としての責務が果たされると考えている。

 次回は、大作、(株)セメント新聞社発行のコンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月に投稿しました「4−②建築物としてコンクリートを創る技術」を6回に分けご紹介します。お楽しみに!

 さて、この年の重大ニュース、6月20日小泉首相は、イラク南部サマーワで活動する陸上自衛隊の撤収方針を表明し5日後の25日 、 撤収を開始しました。

 それでは次回をお楽しみに!

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by pikayoshi72 | 2010-01-04 07:00 | ブログ