2010年 11月 08日 ( 1 )

「打放しコンクリートと共に」 その(122)

 こんにちはpikayoshi72です。

 本日紹介します内容は2010年10月15日発行のの建築仕上技術10月号で、特集:室内空間を豊かにする内装塗り仕上げと題して「小規模打放し建築に対応するノンクリート打放し意匠仕上げシステム」を2回に分けお送りします。
今回はその第1回、「1.始めに」から「4.美観の維持保全対策」までをご紹介します。
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1.はじめに
 1950年代初期の打放しコンクリートは小幅杉板型枠によるものが主流で、その建築物は美術館や公的機関に属する限られた建築物に多く採用されて来た。荒廃した戦後の社会から高度成長経済に合わせて著名な建築家が輩出、嘗て見られなかった打放しコンクリートを採用、歴史的建造物と言われる作品を数多く残した。その威容は多くの人々の心を引きつけ魅力ある建築物として今日に至るも、その存在感は確固たるものとしている。
 本稿は内外装に打放しコンクリートの意匠性と質感を付与する新建材と工法について紹介する。

2.打放しコンクリート型枠の変遷
 初期コンクリートの原点とされた小幅杉板型枠は、和風建築の意匠性を取り入れたものとして高い評価を得た。その後次世代を引き継ぐ近代的な型枠としてベニア(合板)型枠による打放しコンクリートが登場した。小幅杉板型枠による建築とは全く異なる意匠性に一時は驚きと共に、より近代的な作品が期待されたが、表面の粗雑さと型枠模様の乱雑が嫌われ、程なく打放しコンクリート型枠から脱落し姿を消した。日進月歩の打放し現場では打放しコンクリート打設時の課題として、型枠に囲まれ目視不可能な作業によって生じるコンクリート表面の不具合がある。こうしたなか登場して来たものが透明のプラスチック型枠である。平滑な表面と打設するコンクリートを目視しつつ進める作業は、画期的な型枠として大いに期待された。しかし、このプラスチック型枠は繰り返しの使用によってコンクリート打設時の摩擦が表面を磨硝子状とし、透明性が喪失し期待された打設改善には寄与する事が出来ないものとなり姿を消す破目となった。
しかし、打放しコンクリートはこの様な困難な作業環境下に於いても、その魅力は失うことはなかった。現場の声に呼応して今迄の満たさざる型枠の歴史を担い、しかも課題とされた表面の意匠性の向上と欠陷に耐えうる革新的な型枠として樹脂塗装合板が登場した。表面は輝きを擁し美しい打放しコンクリート作品が斬新な建築家の台頭で更生り一気に市民権を手にした。

3.多様化する打放しコンクリートの意匠性
 生活環境の多様化と相俟って斬新さを具備した打放しコンクリートは多くの人々の心を執え、限られた分野の建築から一般市民にまで拡大、店舗の内外装から住宅にまで波及身近な存在となった。意匠性も初期の小幅杉板型枠にも遡り再び打放しコンクリート意匠の回顧復活が話題となった。

4.小規模工事に打放し意匠性 
 小規模の打放しコンクリート住宅や店舗は、工期と費用がネックとなり、厳しい経済情勢の中では可成りの負担となるため、小規模の現場では打放しコンクリートの採用は、一進一退の状況であった。
 安価で容易に施工可能な打放し意匠性と質感を具備した仕上げ技術は、今迄にない分野を生み出し新しい建築デザインとして関心を呼び起こした。

5.打放し意匠を具備した新建材と工法 
 この様なことを背景として、小規模の建築内外装に耐え得る打放しコンクリートの意匠性を具備した新建材と現場施工による新工法が開発された。今までの打放しコンクリートが手短でより身近なものとなり、工期の短縮と工費の低減により拡大の傾向を見せている。

 次回は、月刊建築仕上技術2010年10月号、の最終回、特集:室内空間を豊かにする内装塗り仕上げ、「小規模打放し建築に対応するノンクリート打放し意匠仕上げシステム」「6.打放し内外装建材と多様化した意匠性」から「8.おわりに」をご紹介します。

中国からのレアアース(希土類)輸入をめぐり、欧州でも懸念が高まっているそうです。とくに日本と同じく自動車や電機が主要産業であるドイツでもその状況が顕著で、輸入先を多様化するため、未来の産地への期待感も出てきたとのこと。日本も輸入先の多様化先としてインド、ベトナム等色々産地を模索している状況のようです。

それでは次回をお楽しみに!

打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
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by pikayoshi72 | 2010-11-08 07:41 | ブログ