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「打放しコンクリートと共に」 その(53)

こんにちはpikayoshi72です。

今回は建築技術1992年12月号,特集「RC打放しのデザインとその技術」の内、「打放しの問題とその対策」を4回にわたりご紹介します。本日はその第2回目「打放しリニューアルの手順」をご紹介します。

打放しリニューアルの手順
某市庁舎ビルの打放しリニューアルをモデルにして,手順を紹介する。この建物は竣工後25年が経過した庁舎で,構造はRC造,地上8階建である。柱・外壁はすべて打放しコンクリートで,外壁面積が12000㎡ある。この建物のリニューアルに至るまでの過程を順に追って記述する。

外壁調査
 まず,市庁舎の打放し外壁の調査診断を行った。この調査診断の目的は,補修・改修の要否の判定と工法の選択で,現況は外部の劣化損傷状態からして安全性が懸念され,早急な対策が求められていた。調査内容は,第1次診断から第3次診断レベルまでをまとめて実施した。調査内容は表1のとおりである。
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調査結果と原因の推定
ひび割れの確認
確認したひび割れの主な発生原因は,温度・湿度の環境変化に伴うコンクリートの乾燥収縮・振動などによる複合作用と推定される。(写真9)
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また,屋上部の壁面はひび割れの補修工事がなされているが,その補修方法が不十分なため再発しているものがある。
露出鉄筋の確認
 確認した露出鉄筋は,いずれもコンクリートのかぶり厚さ不足と防水性能の喪失に起因して発生したものと考えられ,雨水・炭酸ガスなどの浸透により内在鉄筋が腐食膨張し,かぶりコンクリートを押し出し剥落に至り,鉄筋が露出したものと推定される。特に,方立に確認した露出鉄筋は著しい劣化状況である。(写真10)
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モルタル補修跡の確認
 確認した補修跡は,新築当時に発生した不具合箇所をモルタル補修したものである。経年劣化により補修材の強度低下と破損で,部分的に浮いているものと推定される。(写真11)
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コールドジョイント
 確認したコールドジョイントは,下層コンクリートの凝結硬化開始後に上層コンクリートを打設したため(コンクリートの打継ぎ),一体化が阻害され生じたものと推定される。(写真12)
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⑤木屑の確認
 コンクリート打設時に桟木が型枠内部に残っていたものと推定される。(写真13)
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コンクリート圧縮強度の測定
 コンクリートの圧縮強度はシュッミットハンマにより測定した。図1に結果を示す。
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中性化深さ測定
 測定箇所からのコア採取状況と中性化の状況を写真14,15に示す。
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 フェノールフタレイン法による中性化深さ(測定値)は,建物経過年数から算出した平均中性化深さの値を下回っているが,南面・屋上②については平均中性化深さ以上である。

 次回は建築技術1992年12月号,特集「RC打放しのデザインとその技術」第3回「打放しリニューアルの仕様と施工」「打放しリニューアルに際しての改善提案」をご紹介します。

 この年の重大ニュースとして6月15日,PKO協力法案が成立しました。自衛隊のPKO参加が可能になってしまいました。

それでは次回をお楽しみに!

打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
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by pikayoshi72 | 2009-01-12 07:01 | ブログ


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