「打放しコンクリートと共に」 その(52)

こんにちはpikayoshi72です。

 みなさん、あけましておめでとうございます。
 皆々様にとってこの一年がすばらしい年になるよう、心からお祈りします。

 また、今年も一年、私の拙いブログにお付き合い下さい。
 それでは早速ご紹介していきます。
新春第一号はこれだ!!

 今回は建築技術1992年12月号,特集「RC打放しのデザインとその技術」の「打放しの問題とその対策」を4回にわたりご紹介します。本日はその第1回「はじめに」から「打放しリニューアルに至るまで」をご紹介します。

はじめに
35年前,打放しコンクリートとタイル貼りで構成されたRC造3階建某庁舎新築工事が,打放しコンクリートと筆者との出会いの最初である。その後,1960年代に入り高度経済成長に支えられ,建築ブームの到来と並行して打放し建築が全国各地において続々と建てられた。小幅板をふんだんに使用しての板目・木目模様のあざやかな打放し建築は,多くの人々に驚きと強い関心を持って迎えられた。
 その打放しも長く厳しい風雪に耐えながら,表面は黒く汚れ,ところどころに鉄筋が露出し,ときおり新たなコンクリートの剥落とともに忍びよる老化にあえいでいる。このような打放しの惨状に,再び元の活力と重厚な意匠性を取り戻すことはできないものか,というニーズに応えて生まれたのが,打放しコンクリート若返りシステム(吉田工法)の始まりである。14年余にわたる試行錯誤と追跡調査による改良技術の積み重ねで,新築時の設計意図を再び活かし,劣化損傷した打放し建築を躯体より強化改修し,次世代への橋渡しを担った復元技術の1つである。

打放しのリニューアルに至るまで
 リニューアルは,頭上よりコンクリートの欠片が落ちてきた,漏水がある,汚れが目立ってきたなどの,安全性と住環境の美観の低下が端諸となる。
打放しは,躯体そのものが仕上げを兼ねているため,外部作用による多様な影響をそのまま受けて劣化へとつながっていく。従来より,打放し外壁の防水対策は撥水材系のものが主流で,打放しの表情を変化させない点が評価されている。しかし「美人薄命」の諺どおりその性能はきわめて短く,防水性の低下で打放し表層面は降雨のたびに吸水コンクリートと化す。浸透した雨水は汚れ・ほこり・カビ・コケを呼び,ひび割れからは漏水やエフロレッセンスを誘発させ,かぶり厚さの不足した鉄筋は錆化していく。このような現象と過程を経て,リニューアルの必要性が生じてくる。いずれの打放し物件も複数の劣化症状を伴い,しかも共通点として,表層面の防水性能がすでに低下しもしくは喪失している事である。
これらの打放し外壁の主な劣化症状を示すと,
①汚れ(写真1),②カビ・コケの付着(写真2),③ひび割れ(写真3),④鉄筋露出(写真4)
⑤浮き・剥離(写真5),⑥欠損(写真6),⑦漏水(写真⑦),⑧木屑(写真8),のようになる。
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 次回は建築技術1992年12月号,特集「RC打放しのデザインとその技術」第2回「打放しリニューアルの手順」をご紹介します。

 さて、この年の重大ニュースとして共和汚職事件があります。北海道のリゾート事業に絡み、鉄骨加工会社「共和」から8千万を受け取ったとして、阿部文男・元北海道開発庁長官が受託収賄罪で起訴されました。

それでは次回をお楽しみに!

打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
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by pikayoshi72 | 2009-01-05 07:20 | ブログ


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