「打放しコンクリートと共に」 その40

こんにちはpikayoshi72です。

今回は「建築技術」増刊1991年4月号、特集:建物の劣化診断と補修改修工法 「コンクリート打放し仕上げの再生技術」を4回に分け、ご紹介します。本日はその第1回、「まえがき」をご紹介します。
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まえがき
 一般に鉄筋コンクリート構造物(以下RC構造物と記す)の耐用年数は、60年から65年といわれているが、RC構造物の早期劣化が社会的な問題となっている。
これらの問題となっているRC構造物の劣化現象として、特に内在する鉄筋の腐食と、コンクリートのひび割れが代表的なものである。コンクリート中の鉄筋が腐食することにより、その膨張圧でかぶりコンクリートが押し出され剥落するなど、場合によっては人災につながる危険性がある。また、コンクリートの乾燥収縮などにひび割れが発生すると、水分・炭酸ガスなどの劣化因子のコンクリートへの侵入を容易にし、構造物の劣化の進行を加速させることになる。打放しコンクリートの代表的な劣化症状を写真2.5〜2.16に示す。
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 このような現象は、主として次のような要因によるものとされている。
① コンクリートのかぶり厚不足
② コンクリート中に含まれる塩分
③ 空気中の炭酸ガスや酸性雨のコンクリートへの浸透繰り返し
④ 生コンの調合条件と施工技術
⑤ アルカリ骨材反応
以上のような要因によって、RC構造物の本来あるべき耐久力が著しく低下する。特に打放し仕上げの場合、表層の防水性能低下と平行して躯体そのものが仕上げであるため、タイル・仕上塗材などを施したRC構造物に比べ劣化の進行速度は著しく、このようなことから躯体コンクリートに生じた前記の劣化現象は表層の意匠性を損ない、耐久性の低下を招くことになる。以下に紹介する打放しコンクリート若返りシステムは、以上のような劣化損傷したコンクリート打放し仕上げを再び躯体より強化することにより、建物に耐久性を付与し、失われた意匠性の回復を図る再生技術である。工程の概要を図2.17に示す。
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 次回は「建築技術」増刊1991年4月号、特集:建物の劣化診断と補修改修工法 「コンクリート打放し仕上げの再生技術」の2回目打放しコンクリート若返りシステムの工程、1)表面清掃・脆弱層の除去から、
3)露出鉄筋箇所のはつり・防錆処理までをご紹介します。

 さて、この年の重大な出来事として5月14日滋賀県信楽町の信楽高原鉄道の紫香楽宮跡駅付近で、信楽高原鉄道列車とJR臨時快速列車が正面衝突し、死者42名、負傷者478名を出す大惨事が発生しました。

それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-10-13 10:07 | ブログ


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