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「打放しコンクリートと共に」 その27

こんにちはpikayoshi72です。

 今回は「施工」1988年12月号総特集:最新仕上げ材と設計施工の留意点「打放しコンクリートの若返り」を4回に分けご紹介します。今回は「4打放しコンクリート若返りシステム」をご紹介します。

4打放しコンクリート若返りシステム
 打放しコンクリート仕上げの表面は、型枠より転写された板目・木目模様が意匠性を支える大きな要素である。打放しコンクリート若返りシステム(吉田工法)は、コンクリートの汚染・欠損・剥落箇所を部分的に補修するだけでなく、劣化した躯体コンクリートの表層を強化し、失われた打放しコンクリートのイメージを再現し、しかも耐久性を付与することにある。一方、ひびわれ補修方法として一般的にエポキシ樹脂の注入を行ったり、ひびわれ部分をUカットし、シーリング材を充填し、樹脂モルタルを塗り込むなどの工法がとられていることが多い。
 ひびわれは躯体コンクリートの乾湿温令ムーブメントにより、周期的に動きが生じている。この動きに追従し、柔軟に吸収発散する性能が要求される補修技術が必要不可欠である。若返りシステムの特徴はこのようなひびわれムーブメントに対応したDD-エラスティックシステムが組み込まれていることである。また、躯体コンクリートの表層を化学処理することにより無機質な多孔質のコンクリートの毛細管空隙を塞ぎ、しかも耐酸性を向上させ、欠損部に対しては耐候性の良いNY-調合樹脂モルタルで補修補強し、コンクリートの肌色に合わせた伸長型セメント系材料を全面に塗布し、専用に開発された道具を駆使してコンクリートの素肌を再現、そこに耐候性に優れた無機質材料によって型枠模様をリアルに再現する。最終工程では皮膜造成型のトップコートを全面塗布することにより諸工程に施された材料性能の耐久性と美観保持を長期にわたり付与し、大気汚染や劣化防止に効果を発揮する。
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1)システムの特徴
打放しコンクリート若返りシステム(吉田工法)は次の要求される条件に適合するものである。
①打放しコンクリートに付着した各種の汚損物質を、表面を害することなく洗浄または除去可能。
②修整用モルタルは耐久修復の安定性がある。(工事中および完了後も膨張や収縮などの有害な変形がない)
③修整用モルタルは躯体の耐久性低下を防止できる。(空隙へ充填された材料と既存のコンクリートが一体化して、中性化の進行を防止できる)
④修整用モルタルは耐候性にすぐれている。(既存コンクリートと修整材料とが一体化して劣化因子に影響されないで、一定期間初期の性能を保持することができる)

2)主な使用材料
 ・特殊セメント-白(収縮低減型) ・特殊セメント-黒(収縮低減型) ・NY-調合樹脂モルタルパウダー(中塗り用) ・NY-調合樹脂モルタルパウダー(上塗り用) ・NY-7000特殊アクリル系樹脂(モルタル混和および色合わせ用) ・NY-8000特殊アクリル系樹脂(弾性皮膜用) ・各種添加剤 ・特殊無機系顔料表-1に・NY-7000(モルタル混和および色合わせ用)、表-2に・NY-8000(弾性皮膜用)、それぞれの合成樹脂エマルジョンの性状と試験結果を示す。
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 次回は、引き続き「施工」1988年12月号 総特集:最新仕上げ材と設計施工の留意点「打放しコンクリートの若返り」、「5施工工程」を2回に分けご紹介します。

 さて、この年1988年、日本で初めて屋根付きの球場「東京ドーム」が完成しました。完成によって雨天で野球が中止になることなく観戦できるようになったわけです。

それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-07-14 07:32 | ブログ


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