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「打放しコンクリートと共に」 その25

こんにちはpikayoshi72です。

今回は「施工」1988年9月号特集・仕上材としての打放しコンクリート「打放し仕上げの問題点と補修、修整」を4回に分けご紹介します。今回は最終で「4.打放し仕上げに対する一つの提案」(3)不具合の修整、(4)型枠模様の造成・防水、最後に「まとめ」 をご紹介します。

4.打放し仕上げに対する一つの提案
(3)不具合の修整
 じゃんか(巣穴)、欠け、ピンホールなどの不具合を発生している部位のコンクリートの色に合わせたNY-調合樹脂モルタルで、充填修整する。この材料は、前述した補修材料としての性能(付着性、強度、不変色など)を有するものである。

(4)型枠模様の造成
 不具合を修整した部分には、型枠模様がなく、躯体のコンクリートと相似した修整であっても自然の風情は得られない。そこで、健全部分の表面に見られる型枠模様を再現することが必要となる。各種顔料を調合したNY-カラーコートを型枠模様造成用材料として使用する。最近の打放し仕上げは、樹脂塗装合板型枠が主に使用されているが、本実型枠も少数ではあるが、使用されることもあり、それぞれに応じた模様の造成をする。

・防水
 打放しコンクリートに使用される防水剤は、遮水性能と耐候性にすぐれ、紫外線や外的要因による変色などがないものでなければならない。
 浸透型塗膜には、材料によってはコンクリートの表面の色調を変えてしまうなど、打放し仕上げが異質なものとなることもある。小社では、塗膜型防水剤の改良、開発を進め、打放しコンクリートの表面をそのままに生かすことのできるNY-7090表面防水固定処理剤を使用している。耐久性については、すでに多くの実績とともに経年による防水性能の低下は撥水材に比べ少なく、また、紫外線による黄変もしないなど効果を上げている。
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まとめ
 東京オリンピック時代中心に建てられた打放しコンクリート仕上げの建造物の多くは、予想を上回る早さで劣化が進行し、コンクリートの神話を打ち砕くまでになっている。過去このような事実を目の前にして、これからの打放しコンクリートの仕上げは、意匠性と同じレベルで耐久力を含めて考えるべきではないだろうか。
 筆者は、打放しコンクリートに魅力を感じるものの1人として、当初からの美しさを長く保つための一つの方法を提案させていただきたい。単にじゃんかの補修にとどまらず、建物全体の意匠性と耐久性を付与する打放しコンクリートのための一つの仕上げを考えたい。諸氏のお叱りをお願いするところである。

 次回は、引き続き「施工」1988年12月号 総特集:最新仕上げ材と設計施工の留意点「打放しコンクリートの若返り」をご紹介します。

 さて、この年1988年12月10日、1968年12月10日に発生した三億円強奪事件の民事時効が成立してしまいました。

それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-06-30 07:19 | ブログ


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