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「打放しコンクリートと共に」 その23

こんにちはpikayoshi72です。

今回は「施工」1988年9月号特集・仕上材としての打放しコンクリート「打放し仕上げの問題点と補修、修整」を4回に分けご紹介します。今回は2回目「2.打放し仕上げの問題点」B.美観について及び「3.表面の保護および不具合の補修」をご紹介します。

2.打放し仕上げの問題点
 B.美観について
 美観にかかわる問題点を整理したものを、表-1および写真1~5に示す。
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 これらは、いずれも所要の品質が確保された材料の使用、適切な調合設計、入念な施工によって避けることが可能であるかと思われるが、施工箇所によっては、困難を極めることも否定できない。表―1に示した欠陥が発生した場合、これをそのまま放置することは美観を損なうばかりでなく、建物のイメージ、設計意図を著しく損なうことにもなり、耐久性に係わる問題も合わせて、現実的で信頼性のある適切な処理が求められる。

3.表面の保護および不具合の補修
A.表面の保護(耐久性向上のための処理)
 コンクリート躯体を前述した劣化的要因から保護することは、建物の耐久性の観点から重要である。コンクリート打放し仕上げでは、素材そのものを表現するため、型枠を撤去した状態、すなわち、コンクリートの素材の外観を変えることなく表面を保護する方法が要求される。
 そのため、保護材料として使用される材料は、当然限定されることになる。打放し仕上げの表面を保護するには、劣化因子である水、二酸化炭素、酸素などのコンクリート内部への侵入を遮断もしくは抑制する保護層をコンクリートの表層部に設けることが考えられる。一般的に打放しコンクリートの表層部分に浸透させ、劣化因子の侵入を防ぐといわれている保護材料としての、無色透明の浸透性吸水防止剤(撥水剤)がある。しかし、この材料は、過酷な自然環境下において、初期の性能を長期的に確保するには、十分満足できるものではない。

B.欠損部の補修、修整
 とくに打放し仕上げの表面に発生した不具合に対し、表-2に示す補修方法が基本となる。その際、注意しなければならないことは、補修した箇所と周囲との整合性を図るようにするとともに、補修した痕跡を残すことのないよう適切に行うことである。
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 たとえば、コンクリート表面に生じた豆板(じゃんか)は、単にポリマーセメントモルタルで充填補修すればという安易な考えでは、補修後の状態を見知したとき、初めて異質な仕上げに困惑することにもなりかねない。また、豆板、コールドジョイントなどは、美観上の問題にとどまらず建物の耐久性の弱点となる。これは、密実である部分と比較した場合、雨水の浸入、二酸化炭素の拡散を容易にするためで、このような不具合の発生が認められた場合、耐久性に対する十分な配慮も必要となる。一方、使用する補修材料に要求される性能も重要となることはいうまでもない。下地コンクリートの付着性、材料自身の強度、耐久性などがあげられる。いずれにしても、不具合箇所の状態をよく把握したうえで、適切な補修方法を検討しなければならない。その際重要となるのは、熟練した技能と調合材料の性能に精通した者の管理下で施工することである。

 次回は、同じく「施工」1988年9月号 打放し仕上げの問題点と補修、修整「4.打放し仕上げに対する一つの提案」をご紹介します。

 さて、この年1988年4月10日、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋が開通しました。瀬戸内海上の五つの島を跨ぎ、上が道路、下が鉄道の併用橋で、この類の橋では世界最長です。先回紹介しました、青函トンネルといい交通網の発達で日本がどんどん小さくなっていく感じがします。
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それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-06-16 07:36 | ブログ


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