「打放しコンクリートと共に」 その15

今回は「施工」1987年4月号特集・補修防水工法実例「“DDエラスティック工法”弾性モルタルを用いたひび割れの補修」を5回に分けご紹介します。今回は1回目「まえがき」をご紹介します。
その前に「施工」という建築専門誌について簡単ですが説明します。発行は彰国社で正式には建築の技術「施工」といいます。創刊は昭和41年12月で、残念ながら2001年3月号をもって休刊となってしまいました。
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 近年、外壁下地回復仕上工法における問題点として、次の点があげられる。
 劣化したコンクリートやモルタル外壁の表面強度の回復と、ひびわれ、浮きの補修に関してである。下地が脆弱なまま部分的にひびわれ、浮きの補修を試みることは、軟弱地盤へ構造物を建設するようなもので、外壁の内面より改修する、つまり土台をまず強固なものにすることが重要であり、次に外壁の絶え間ない伸縮挙動の繰り返しに対する補修仕上工法を行うことである。
 この点に着目して開発されたものが、総合的な外壁の下地回復・仕上工法-グランドリフォーム、DD-エラスティックシステムである。
 本工法は、NTT建築部とニチエー吉田(株)により共同開発されたもので、劣化した外壁の耐久性の向上にNY-606表面強化剤を含浸塗布して、表層部を緻密な組織に変え劣化外的要因から保護し、耐久性の向上を図ることである。
 一方、従来外壁のひびわれ、浮きの補修工法としてエポキシ樹脂工法やUカットシーリング工法などにより、コンクリート躯体との接着固定化を行い一体化を図ってきたが、動きのあるひびわれ部や熱応力の繰返し作用により、再び外壁の弱い部分に新たなひびわれおよび仕上材の剥離の発生する恐れがあり、コンクリート躯体と外壁材の固定工法の改善が望まれていた。
 本工法は、ひびわれ部や浮きの挙動に追従できる変形能力にすぐれた弾性高分子材料を採用することにより下地および、仕上材の個々の動きを柔軟に吸収、追従し接着、耐浸透水性、耐久性にすぐれた工法である。

 以上が「“DDエラスティック工法”弾性モルタルを用いたひび割れの補修」のまえがきです。

 次回は、同じく「施工」1987年4月号特集・補修防水工法実例「“DDエラスティック工法”弾性モルタルを用いたひび割れの補修」の「1.DD-エラスティック工法の特徴」をご紹介します。

 現在も改修工事においてひび割れ処理には、この「DD-エラスティックシステム」を使用しています。

さて、この年11月6日に竹下内閣が発足しました。内閣大臣は [総理]竹下登、[副総理]宮沢喜一、[法務]林田悠紀夫、[外務]宇野宗佑、[大蔵]宮沢喜一でした。

それでは次回をお楽しみに!
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by pikayoshi72 | 2008-04-21 07:28 | ブログ


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