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第九十八話「世界を代表する打放しコンクリート作品とその建築家」    ピエール・ルイージ・ネルヴィ 

 1891年イタリア・ソンドリロ(ロンバルディア州)に生まれる。1913年ボロニア大学土木技術科を卒業。
 ネルヴィは責任感と潔癖感のカタマリと言われ、意匠、構造、施工まで一切をネルヴィ流にまとめあげるだけでなく理論より現場を重視。骨格である構造と数々の建築を通して、改善に改善を重ね独自のものを確立したといわれています。
 1932年イタリア・フローレンスに建築されたジオバニー・ベルタスタジアム。競技場の正面スタンドを覆う長さ100mと22mの跳ね出した屋根は、水平距離17mが片持ちにされた打放しコンクリートによるもの。
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 打放しコンクリートの構造美と建築美の融合されたこの作品によってネルヴィは世界に知れ渡ったといわれています。
 その後ネルヴィは1946年ローマ大学建築学部構造学専任教授、1950年ブエノス・アイレス大学の建築教授を歴任。1957年にはウィーンのオーストリアGewerberメダル、フィラデルフィア・フランクリン協会のブラウン・メダルを受賞、1960年には英国王室建築協会のロイヤル・ゴールド・メダルを受賞、同時にエディンバラ大学法律博士、翌年にはモナコ高等技術学校教授に。
 実践と学者の道を両立させた偉大なる建築家、1979年ローマにて死去。享年87才でした。
 次回をお楽しみに。
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by pikayoshi72 | 2007-06-11 07:20 | ブログ


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