第九十五話「世界を代表する打放しコンクリート作品とその建築家」    カール・モーザ

 建築家カール・モーザはチューリッヒ工科大学の教授。建設システムは「最小の消費によって、材料と労働力における最大の効率を具現する。」合理的性、経済性など近代的精神を根底とする。
 1927年カール・モーザはスイス・バーゼルにザンクト・アントニウス教会を建つ。この教会は外部内部共徹底した打放しコンクリートで構成されたもの。
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 外壁には角柱が規則正しく並べられ、リブ天井・格間天井は直交系のデザインで統一され優美とは異なる厳格な表情を見せ、オーギュスト・ペレのル・ランシーの教会(第九十三話)の丸柱やカーテンウォールに醸し出される優美さと異なるもの。相前後してフランスとスイスに於いて両極を表現した打放しコンクリートによる教会デザインは興味深い。
 この頃(1926年)国内は大正天皇が亡くなり昭和天皇が即位しました。世情は金融恐慌が起こり騒然とした時代でした。
 次回をお楽しみに。
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by pikayoshi72 | 2007-05-14 07:24 | ブログ


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