第九十話「世界を代表する打放しコンクリート作品とその建築家」 オーギュスト・ペレ

 「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」第八十九話で一先ず締め括って、今回から「世界を代表する打放しコンクリート作品とその建築家」に移りたいと思います。
 そこで思い悩むことの一つに打放しコンクリート建築とコンクリート建築の仕分けが難しいことです。オール打放しコンクリートであれば疑問の余地はありませんが、内外装の一部に別の仕上げ材によって構成された建築を打放しコンクリートとして括ってしまうことの可否です。この点はそれぞれのご判断とし、不確定要素としてお許しを。
 世界で打放しコンクリート建築とされる最初の作品は?こんなところから入りたいと思います。時代を遡ること1905年オーギュスト・ペレ(Auguste Perret):ポンテュー街のガレージ。
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 フランス/パリのポンテュー街の一角に建てられた4階建てのガレージ。ペレが打放しコンクリートを意識した最初の作品といわれています。柱、梁構造の打放しコンクリート。今日に至るもこの手法は継承されていますね。世界を代表する打放しコンクリート作品とされつつも残念なことに1970年に取り壊されてしまったそうです。歴史を大切にするフランスに於いても建築物によっては厳しい結果があることが分かりました。
 この頃日本は日露戦争前後の騒然とした時代。その一方、トヨタ自動車の元祖豊田佐吉が織機を発明、綿織物が隆盛を極めた頃でした。
 参考文献 ■特集 コンクリートの可能性・GA・素材空間 01:2000.12
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by pikayoshi72 | 2007-04-09 07:16 | ブログ


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