第八十話「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」安藤忠雄-その5

 1987年毎日芸術賞に輝く“六甲の教会”神戸・六甲山の頂き近くの斜面に建つ。長さ40mの柱廊は磨りガラスに覆われたやわらかな光と闇に満たされた空間。礼拝堂は方向性をもつ光と闇の空間を醸し出す。その空間は心を崇高な信仰へと導く。建築家“安藤忠雄”の興味深い作品の一つ。
e0030813_7244566.jpg

 引き続き1988年“水の教会”北海道・夕張山脈の北東、中央山岳部の平原に位置し、リゾート施設内に建つ教会。森の中に人工湖を作り、付近の小川から水を引き込み注ぐ。野生の樹木の緑に覆われた人工湖はわずかな風でもさざ波が立つ水深に設定される。
e0030813_7245714.jpg

 その翌年、1989年(平成元年)“光の教会”大阪・茨木市の閑静な住宅街の一画に建つプロテスタント教会。礼拝堂内部の祭壇の壁全面に十字架のスリットが設けられ、そこから射し込む光は十字架を現出させるもの。
e0030813_725832.jpg

 打放しコンクリートによる三つの教会。その原点は“光と闇”自然と同化した佇まい、その主は打放しコンクリート。いずれも日本を代表する打放しコンクリート作品として知られる。
 次回お楽しみに。
[PR]
by pikayoshi72 | 2007-01-29 07:26 | ブログ


<< 第八十一話「打放しコンクリート... 第七十九話「打放しコンクリート... >>