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第六十二話 「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」 吉村順三

建築家吉村順三先生は東京生まれ。東京美術学校で建築を学び、打放しコンクリートの日本での元祖と言われるアントニン・レーモンドに師事、その一方先生は逆にレーモンド師匠に日本建築の真髄を伝える。
1941年吉村順三設計事務所を開設、そのかたわら東京芸術大学で教鞭をとる。
1974年打放しコンクリートの代表作品とされる愛知県立芸術大学。名古屋市郊外の丘陵地に建築された大学のキャンパス、南北に真っ直ぐに伸びた講義室棟を中心に各施設を配置。
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その設計思想は、日本の伝統とモダニズムの融合を図った作品としてつとに有名。その他国際文化会館、奈良国立博物館など手掛け、BCS賞や公共建築100選に選ばれるなど優れた作品は枚挙にいとまがありません。
特筆すべきこととして余りにも有名な皇居新宮殿。その基本設計計画に主設計者として先生が参画。勿論打放しコンクリートを随所に散りばめた傑作。
先生の設計者としてのお考えは、新宮殿は品格ある国家の象徴としてあるばかりでなく、どこまでも現代の技術による新しい設計の近代建築でなければならない。そんなことが巷に流れていました。
この時代は第一次佐藤内閣、いざなぎ景気をもたらしたベトナム戦争が本格化し北爆開始、その一方日本は日韓基本条約を締結し、韓国と国交回復した年でもありました。内外とも多忙な頃ともいえますね。
次回をお楽しみに。
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by pikayoshi72 | 2006-09-18 09:08 | ブログ


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