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第六十一話 「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」 篠原一男

 建築家篠原一男先生は、1952年静岡県に生まれ1947年東京物理学校(現首都大学東京)をご卒業後、東北大学を経て東京工業大学建築学科に、かの有名な故清家清先生に学ぶ。
同大学卒業後は助手を経て1962年助教授、教授へ、1986年には同大学名誉教授に。
海外でも1984年イェール大学、1986年ウィーン工科大学の客員教授としてご活躍。
東京工業大学では篠原一男研究室を立ち上げ。別名「篠原スクール」門下生坂本一成、伊東豊雄、長谷川逸子など、国内外で活躍する著名な建築家を育てられました。
先生は多くの打放しコンクリートによる伝統的な民家がもつ趣を住宅作品に取り入れ、中でも傑作とされる「上原通りの住宅」は余りにも有名。
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 住宅作品以外にも打放しコンクリートの「日本浮世絵博物館」など幾何学的に計算された美を大胆に融合した作品を残されました。
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 1972年以降、一連の打放しコンクリート作品に対し日本建築学会賞、芸術選奨文部大臣賞など多数受賞。1990年には紫綬褒賞、2000年旭日中綬章、2005年には日本建築学会大賞まで受賞と輝かしい経歴は眩しいばかり。
 今年の7月、川崎市の病院で逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
 次回をお楽しみに。
by pikayoshi72 | 2006-09-11 07:26 | ブログ


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