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第六十話 「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」 宮脇壇

 建築家宮脇壇、東京芸術大学建築学科卒業後東大大学院建築学専門課程修了のエリート。東京大学、法政大学などで講師をする傍ら1991年からは日本大学生産工学建築科研究所教授として活躍。先生は、日本の住宅設計の著作に示される様に、数多くの住宅を設計、中でも打放しコンクリートによる松川ボックスは代表作品。
 
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 都心の住宅地で四方を隣家に囲まれた敷地、この限られた空間に人間性あふれた住宅。
その根底には、「宮脇壇の住宅」・「それでも建てたい家」・「父たちよ家に帰れ」など、心暖まる数々の著作に表れています。
 丁度この年1971年は第三次佐藤内閣の時代、現在もホットな話題となっている沖縄。佐藤首相とニクソン大統領の会談で沖縄返還協定に調印、翌年発効、広大な米軍基地を残したままの本土復帰、今もって課題として続いていますね。
 さて、宮脇先生は日本建築学会賞、緑の都市空間建設大臣賞など多数の受賞作品の外、日本建築学会、文化庁、建設省など各会の委員としてもご活躍。先生は住宅設計に留まらず、大型の建築設計にあっても「プレゼンテーションなどに投入されるエネルギーは量ではなく質である。設計にあたりビッグ・プロジェクトに臨むには、大組織をもってあたるのではなく、必要な人材を集めて組織化して行い、あくまで建築設計は会社や組織が行うものではなく、最後は個人が行うものだ」。人間主体のお考え。暖かさを感じますね。
 1998年逝去、62年の短い人生を惜しまれつつ旅立ちました。
ご冥福をお祈りいたします。
 次回をお楽しみに。
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by pikayoshi72 | 2006-09-04 07:23 | ブログ


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