第五十八話 「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」 香山寿夫

 香山先生は、1937年東京生まれ、東大では吉武泰水先生に師事、1966年ペンシルヴァニア大学美術学部大学院へ留学し打放しコンクリート建築では世界的に有名なルイス・カーンに師事。
 この頃の日本は佐藤内閣の時代で、アメリカがベトナム戦争に本格突入し物資の供給による好景気の到来で高度経済成長を謳歌、その反面、四日市ぜんそくや水俣病など公害が多発した時代でもありました。公害によってもたらされた病気は、現在でも社会問題として残っていますね。
 こんな時代を背景に香山先生は1970年九州芸術工科大学校舎を設計。打放しコンクリートで構成されたキャンパスは、フォーマル・コミュニケーション、インフォーマル・コミュニケーション、フリー・コミュニケーションの三つが果される場であることとし、これを実践した作品といわれています。正に素材としての打放しコンクリートは、自然環境に同化しコミュニケーションを満たすものと改めて感じました。
 この九州芸大は、打放しコンクリート建築に於ける日本の代表作品と称されています。
e0030813_7292647.jpg

 ところで香山先生のご専門は、都市計画と町並み保存の分野だそうです。東大や明大、放送大など教鞭を執る傍ら著作・翻訳に加えて数々の建築作品の受賞など栄誉のオンパレードです。
すごいですね!
 次回をお楽しみに
[PR]
by pikayoshi72 | 2006-08-21 07:35 | ブログ


<< 第五十九話 「打放しコンクリー... 第五十七話「打放しコンクリート... >>