第五十四話 「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」 槇文彦

 槇先生は1928年東京生まれで、モダニズム建築の正統派といわれています。
東大工学部建築学科丹下健三研究室で学び、1952年ご卒業。この後、クランブルク芸術学院、ハーバード大学大学院、修了後はワシントン大学、ハーバード大学で都市デザインを講義、1965年には槇総合計画事務所を設立、本格的な設計活動に入りました。その傍ら槇先生は、1979~1989年の間、東大教授も務められました。
1960年には外壁面積10,000㎡余に達するオール打放しコンクリート建物、“名古屋大学豊田講堂”を設計、当建物で日本建築学会賞作品賞を受賞、これを皮切りに次々と日本を代表する打放しコンクリート作品が生まれました。その代表的な作品の一部を年代順にスケッチにてご紹介します。
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 槇先生は、“豊田講堂が一番丹下先生に近かった”と仰しゃったとのこと。作品は多岐にわたり受賞作品は数え切れない程、日本芸術大賞、プリンスオブウェールズ都市デザイン賞、BCS賞、村野藤吾賞、や中部建築賞など受賞にまつわるものだけでも眼が廻りそうですね。
その他にもまだあります、1993年にはプリッカー賞、UIAゴールド・メダル(国際建築家連合)、高松宮殿下記念世界文化賞、朝日賞、日本建築学会大賞やレイノルズ賞など、夜空にまばたく星の数ほどとはこのことか?もう一つ、先にお話しした豊田講堂にまつわる逸話でル・コルビュジエに設計図面を見せたところ、耐震壁について注意されたと告白されるなど、偉大な人だけに その実直なお人柄には敬服の一言につきますね。
 次回をお楽しみに
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by pikayoshi72 | 2006-07-24 07:37 | ブログ


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