「ほっ」と。キャンペーン

第四十二話 「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」 坂倉 準三

 坂倉先生のデビュー作品は1937年の “パリ万国博覧会日本館”です。
しかも、この日本館は万国パビリオン・コンテストで見事グランプリに選ばれ、当時の日本建築界に衝撃を与え、と同時にこの作品によって坂倉先生は建築界のニューヒーローに。
その坂倉先生はル・コルビュジェの元で学んだそうです。
万博日本館を構成する形作りは、モダニズムに日本建築の伝統要素を最初に融合させた作品といわれており、そのモダニズムとは“伝統主義に対立して、常に新しさを求める近代主義的傾向の総称” だ、と言われています。
この程度のことは常識! あっ失礼致しました。
ところで最近、中国と日本の間で何かと摩擦があるようですが、思い返せばこの年1937年、日中戦争勃発、悲劇の序曲があった年でもあります。
e0030813_7175628.jpg

 さて坂倉先生による打放しコンクリートの代表作品五つの中の一つ、羽島市庁舎。
外装を構成する打放しコンクリート、各階に欄干を思わせるバルコニーと構造の明快さ、打放しコンクリートだけが醸し出す自然との調和、見るからに日本の伝統的建築要素が散りばめられている、と高い評価。
続いてもう一つ、東京サレジオ学園。
ドン・ボスコ記念聖堂、聖ヨハネ・ボスコの掃天(きてん)100年を記念して建築された聖堂です。
e0030813_7181682.jpg

 話は変わって当時、前川國男事務所に在籍していた頃の若かりし丹下先生、毎晩坂倉先生のもとに通い話を聞いたそうです。
将来性のある若き多くの建築家に与えた坂倉先生の影響は大きなものだったことが伺えますね。
日本建築文化の礎、坂倉準三先生には、ご紹介した二つの打放しコンクリート代表作品に名を連ねるものとして、1958年:松本幸四郎邸、1993年:BTC新潟センタと1955年:茅ヶ崎公園プールがあります。
その他打放しコンクリート建築以外の有名作品は枚挙にいとまがありません。
偉大な建築家、坂倉準三。
打放しコンクリートを通してその一端を。
 次回をお楽しみに。
[PR]
by pikayoshi72 | 2006-05-01 07:21 | ブログ


<< 第四十三話 「打放しコンクリー... 第四十一話 「打放しコンクリー... >>