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第四十話 「打放しコンクリートの日本を代表する作品とその建築家」 吉阪 隆正

 吉阪先生は野生の自然児と紳士的国際人の両面を備え持つ。
その吉阪先生の打放しコンクリート代表作品の一つ。
ところは八王子・柚木村の丘陵。
作品は大学セミナーハウス、教師と学生約200人の宿泊研修施設。
傾斜した敷地を利用、小宿泊室10数棟とセミナー室。打放しコンクリートによる多彩な造形。
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傾斜した斜面に散在する諸施設、その頂きに鎮座するバラ板型枠による打放しコンクリート本館。
宿泊・研修施設を見下す逆ピラミッド形の造形は大地に木杭を打ち込んだような怒迫力。
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その表面は打放しコンクリートのバラ板特有な荒々しさに加え、上層より下層に走る斜面壁は、異形の重圧を醸し出し、そこに集う人々を無言の従順に導く。
吉阪先生曰く、 「敷地内に散らばっている教師や学生を一つにまとめるだけの強さを表現した」 とのこと。
打放しコンクリート、千変万化の意匠性、表現の王様か?
無言で人々の心を惹きつける不思議、ル・コルビュジェの流れを汲む吉阪先生にはもう一つ1956年“ヴィラ・クゥクゥ”が代表作品として位置する。
 次回をお楽しみに。
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by pikayoshi72 | 2006-04-17 07:31 | ブログ


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