第二十三話 打放しコンクリートの老化について“あれこれ” 「カビ」

 緑におおわれた快適空間、新鮮な空気を胸一杯吸って身も心も洗う朝の散歩、静かに佇む打放しコンクリート造りの美術館、かもしだす雰囲気は自然との同化。
【打放しコンクリートだけが醸し出す佇まい】と、いえます。
ところがこの見事に自然環境にマッチした打放しコンクリート、日射の少ない北面の外壁は、劣化を呼び起こす藻類の付着と黒ずんだ荒れた肌。
南面とは打って変わった北面は陰湿で不快の様相そのものです。
この藻類、塵やほこりがコンクリート表面に付着し、それに藻類の胞子がくっついて雨水や排ガスなどから栄養分を吸収、藻類に適した環境化で増殖するそうです。
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最初緑色の藻類は乾燥すると黒色化して死んでしまいその黒色化した死骸はカビの栄養源となります。
 カビの繁殖は酸素、水分(湿潤状態)と適温(15℃~27℃)に恵まれて増殖していくといわれています。
このカビの本名は眞菌(シンキン)といいます。日頃聞くことのない名前ですね。
コンクリートにとってカビは美観を阻害し、健全なコンクリート表面を斑な黒色で汚染し建物としての価値を著しく落としてしまいます。
 藻類の付着からカビへ、こうした打放しコンクリート表面の汚れはなるべく早く処置することが大事です。
何故かといいますと、コンクリートの中性化が始まるからです。前にもお話ししましたが、中性化はコンクリートにあっては万病の基となるからです。
カビの防衛策はあるか、ということになりますね。
心配はいりません。
打放しコンクリート表面から水分、雨水の浸入を防ぐための防水処理をすればOKです。
 何んだ!簡単じゃあないかとなりますが、この防水、種類が多く、しかも各々耐久性が異なっていて
早いものでは半年位で防水効果がなくなってしまうのもあります。
諦めることはありません、10年以上もつものもありますから。
但し、予算と睨めっこして選択することです。
勿論カビが付着拡大した後でも、回復対策はありますからご心配なく。

 次回は今までのまとめとします。
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by pikayoshi72 | 2005-12-19 07:39 | ブログ


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