第十九話  “打放しコンクリートの老化について、あれこれ” 「塩害」その2

海砂を使い始めたのは何時頃か調べてみましたら、今から40年程前からと分かりました。
1986年当時の資料によりますと、海砂を使用した割合が多い地域は北海道、中国、四国の瀬戸内海地方と九州地方だそうです。
特に昭和33年(1958)から40年(1960)にかけて造られた名神高速道路、40年(1960)から44年(1964)にかけて造られた東名高速道路。
この当時はまだ川砂が主体だったそうですが、40年(1960)の後半頃から全国的に高速道路の工事が行われた頃を境に川砂から海砂を使用したコンクリートが増加したとのことです。
北海道にあっては、海砂の外に寒冷地といった地域の環境に対応するために、コンクリートに塩化物を多量に含んだ混和剤が使われていたそうです。
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ついでにもう少し原点に戻って調べましたら、コンクリートのご本尊であるセメントにも塩分が含まれていたとのこと。
但し、この原因は燃料を重油から石炭に転換してから石炭に付着した塩分がセメントの焼成過程で混入したとのことです。
その外に海岸地域で地下水を利用して製造した場合、塩分がコンクリートに入り込むことがあるとされています。

 まとめてみますと、コンクリート中に含まれる塩分(塩化物)、セメント、海砂、混和剤、練りまぜ水(海水)からのものと、海からの波しぶきや潮風によるものではないかといわれています。
 この恐るべき塩害、前回でお話したように打放しコンクリートは、コンクリートそのものが、剥き出しのため直接劣化損傷は避けられません。
最も被害を受けやすい建築物であり構造物ですね。
そこで塩害対策の大切さが浮かびあがって来ます。

次回は“効果的な塩害対策について”をお話しします。
お楽しみに。
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by pikayoshi72 | 2005-11-21 07:30 | ブログ


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