「ほっ」と。キャンペーン

第十八話  “打放しコンクリートの老化について、あれこれ” 「塩害」その1

 遮るもののない大海原、絵画にテレビに背景の主役として広がる海辺の景観、四季を通じていいものですね。
果てしない巨大な海、夏には多くの人々が戯れる素晴らしいところ。
そのところからもたらされる塩害、今回はこれに焦点をあててお話します。

 最初に、コンクリートは表面が多孔質(小さな孔が無数にあいている)のため塩分(塩化物)が付着しやすく、しかも雨水によって洗い流されにくいだけでなく浸透しやすいという欠点を持っています。
海からの波しぶきや潮風に吹き付けられたコンクリート表面には塩分が付着し、コンクリート成分と反応し一部は次第に浸透してコンクリート中の鉄筋を腐食させてしまいます。
前にもお話した様に、鉄筋は腐食すると2倍余りにも膨張して、ある日コンクリートはひび割れを起こしてしまうんです。

 次にコンクリートで出来ている生活基盤、例えば道路、鉄道、港湾、電気・ガスの施設、そして住宅など数え切れません。
ところが早いものは出来上がってから10年位で塩害を引き起こす事例があります。
e0030813_7342529.jpg

そこで塩害を引き起こす元は何かといいますと、大まかに言って二つあります。

コンクリートを製造する時、つまり生コンに塩分を含んだ砂(細骨材)や混和剤が使用された場合と、海岸近くで常に海水飛沫や海塩粒子がコンクリート表面に付着して、次第に内部へ浸透して行く場合です。
この二つはお互いに影響し合って、コンクリート自身の劣化とコンクリート中の鉄筋を腐食させてしまうことです。
前回でお話した中性化は雨水と炭酸ガスの浸透によってでしたね。
それが原因となって鉄筋を腐食させコンクリートにひび割れを起こしてしまう。
塩害も流れはよく似ていますが、その元は塩分によって起こされるところが異なっています。
しかも中性化との違いは、塩害はコンクリート自身を老化させてしまうことです。
そのひび割れからは雨水と炭酸ガスに塩分が加わり浸透し、益々傷口は大きくなってコンクリートの破壊に繋がっていきます。

 固いお話ばかりですいません。
次回は「塩害」その2、塩分入りコンクリート。
お楽しみに!
[PR]
by pikayoshi72 | 2005-11-14 07:36 | ブログ


<< 第十九話  “打放しコンクリー... 第十七話  “打放しコンクリー... >>