第十七話  “打放しコンクリートの老化について、あれこれ” その2 中性化

 老化現象の代表的症状“ひび割れ”前回はひび割れにまつわる大まかな症状をお話しました。
よく考えてみると日常生活に密着したところで起こっている。
打放しコンクリートを壊し揺るがすその元を知ることは、長持ちさせる上で大事なことだと思いましたのでもう少し詳しくお話します。
何故って?打放しコンクリートに限らず全てのコンクリートで造られた建物は大なり小なりほぼ似たことが見られますので、今回は中性化!前回でもお話しましたがもう一度我慢して下さい。
この中性化、中学校で学んだ記憶を呼び戻して下さい。リトマス試験紙を使って赤になったら酸性、青になったらアルカリ性、そんな経験ありませんか。
コンクリートは強いアルカリ性(PH13)です。
そのコンクリートが空気中の炭酸ガスと接触するとPH8.5~10程度になってしまうんです。
これを中性化したといわれています。
中性化したからといってコンクリートが弱くなってしまうことはありません。
しかし、安心は禁物、この中性化、繰り返しの雨水と炭酸ガスの侵入で次第にコンクリート内部へ少しずつ進行していくんです。
 困った事にこの中性化がコンクリートを支えている中の鉄筋にまで進んでしまうと、鉄筋がさびない様に保護している皮膜(不動体皮膜)が破壊されてしまうんです。
厳密に言うとPH11位からサビ腐食が始まるといわれています。
 そこで前回お話した様な老化現象の始まり、そうです鉄筋のサビによる膨張、そしてその圧力でコンクリートにひび割れを起こします。
更に拡大するとついにコンクリートが破壊され剥落してしまう、ということになります。
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小さなひび割れだと思って、そのままにしておくとこの様になります。
何事も小さなうちに手当してあげることですね。
 今回は日頃縁のない単語が出てきてすみません。
打放しコンクリート老化現象の原因その2、中性化のお話をしました。
お分かりになりましたでしょうか。
次回は海辺に吹き荒ぶ潮風、塩害についてお話しします。
お楽しみに。
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by pikayoshi72 | 2005-11-07 07:32 | ブログ


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