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「打放しコンクリートと共に」 その(104)

こんにちはpikayoshi72です。

みなさん、あけましておめでとうございます。
皆様方にとってすばらしい1年になるよう、心からお祈りします。
また、今年も一年、私の拙いブログにお付き合い下さい。

それでは早速ご紹介していきます。

新春第一号はこれ!

今回は、月刊リフォーム2006年8月号、特集:シックハウス対策とリニューアル工事の環境対策、「打放しコンクリート若返りシステム(静岡県庁西館)」を2回に分け、お送りします。
本日は最終回「6.環境対応型材料の登録番号」から「9.おわりに」をお送りします。
「打放しコンクリートと共に」 その(104)_e0030813_8514331.jpg

6.環境対応型材料の登録番号
静岡県庁西館外壁打放しコンクリート若返りシステム(吉田工法)のフローチャートに基づいてその工程順に使用される材料の自主表示番号を図表1に記す。
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7.環境対策と労働安全に対応したリニューアル工事
 地球規模での環境問題の高まるなか、建設業界の環境対応は発生する廃棄物の適正処理から再生と再利用に進化、建設廃材ゼロ、更に環境配慮型工法による環境負荷低減を目指している。
 環境汚染の防止と働く建設作業者の労働安全の確保は併行して実施されなければならない。その労働安全対策として国際規格であるOHSASの導入を計ることとした。
 1993年3月にISO9001品質マネジメントシステムを登録、次いで2001年5月ISO14001環境マネジメントを加え、工法施工者として最も重要な作業者の無事故、無災害を期して労働安全衛生にトライ、2005年9月OHSAS18001の審査を受け適合となった。以上三つのマネジメントシステムの取得に引き続き、これらを統合マネジメントシステムに移行させ機能的な運用が可能となった。当施工者としての信頼性は環境対応型諸材料と相俟って大幅に向上改善されたといえよう。なお本県庁舎西館は統合マネジメントシステムの運用と環境対応型諸材料「F☆☆☆☆」の採用によって労働安全と環境に対応したリニューアル工事として完工させた。
8.免震化工事後の修復
 本リニューアル工事のうち免震化工事に拘わる打放しコンクリートは一階柱型打放しコンクリートの破損は著しく、原状回復が課題の一つであった。身近に接するところに位置しているため違和感を与えることのない打放しコンクリートの意匠の修復に重点がおかれ復元された。

9.おわりに
 県庁西館の環境対応型リニューアル工事は労働安全衛生と環境問題に密接してリンクしたもので今後の打放しコンクリート建築に求められるリニューアルの指標となる工事であった。
 本工事に供した環境対応型打放しコンクリート若返りシステム(吉田工法)は、1975年に開発されてから施工物件の追跡調査をふまえて幾多の改良を加え今日に至っている。遡ること1989年、静岡県庁舎東館(地下1階、地上18階・12、100㎡)は、本若返りシステム(吉田工法)にて施工した。以降17年余り経過したが補修を要する劣化現象は認められず、打放しコンクリート表層面の維持保全状況は良好でリニューアルの目的として求められるメンテナンスフリーを実現、今日に至っている。安全な作業環境の実現と健康を
むしばむ化学物質を排除した材料で構成された環境対応型システム工法によって、初めて施工者としての責務が果たされると考えている。

 次回は、大作、(株)セメント新聞社発行のコンクリートテクノ 臨時増刊号 美しいコンクリート2006年9月に投稿しました「4−②建築物としてコンクリートを創る技術」を6回に分けご紹介します。お楽しみに!

 さて、この年の重大ニュース、6月20日小泉首相は、イラク南部サマーワで活動する陸上自衛隊の撤収方針を表明し5日後の25日 、 撤収を開始しました。

 それでは次回をお楽しみに!

 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
by pikayoshi72 | 2010-01-04 07:00 | ブログ


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