「打放しコンクリートと共に」 その(95)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は、FINEX2005年1、2月号我が社の新材料・新工法「ノンクリート打放しボード・外断熱タイプ」を2回に分けご紹介します。
 本日は「1.はじめに」から「3.NY-ヒートカット断熱材の機能と効果」をご紹介します。
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1.はじめに
 物の本質を素直に表現する現代建築の作法の一つに打放しコンクリートがある。特に素材の持つ量感の美しさと形成される空間は自然環境を演出し癒しを醸し出す。
 この様な背景から美術館、教会、学舎など比較的大型な建築に多く採用されて来た。多くの人々の心を奪う打放しコンクリートは、その範囲を拡げ最近では、住宅、店舗など小規模建築にまで及んでいる。打放しコンクリート建築は、一方に於いて高度な施工技術を要し、しかもやり直しのきかないところにその難しさがある。
 特に小規模な打放しコンクリートは難易度が高く、不具合が避けられない。この様なことから大きなニーズがあり乍ら対応に苦慮しているのが現状である。この様な実態に対し打放しコンクリートの意匠性を具現化し、しかも工期短縮とコスト低減に対応したものがノンクリート打放しボードである。本ボードは内外装で構成されている。本稿はヒートアイランド現象を意識した外装用ボード・外断熱とそのルーツを紹介する。
 打放しコンクリートは部材表面が仕上げであり、表面は直接自然環境に曝され劣化損傷のもととなる。不具合は健全な表面に合わせ補修しなければならない。建物を取り巻く環境悪化は日に日に著しく、早期劣化が指摘され、その解決が急務とされている。
 遡ること40年余り、打放しコンクリートの不具合の補修と、その後の劣化事象に対処する技術開発と施工、経年劣化の追跡調査を重ね、新旧打放しコンクリートに不可欠な不具合に供する修整技術と劣化損傷に対する補修・再生技術を蓄積フィードバックし、維持保全が長期間にわたり期待できる技術(吉田工法)を確立した。本工法は1993年日本建築仕上学会学会賞技術賞を受賞した。
 打放しコンクリートとは、英語で “Exposed Concrete” で部材表面にコンクリートが現れていればよいと定義されている。これを基として蓄積された技術をボードに導入、表面が打放しコンクリート意匠仕上げであること、基材にコンクリートでなく窯業系ボードであること、その表面を吉田工法で仕上げすることにより意匠性と耐久性を付与、完成されたものがノンクリート打放しボード・外断熱タイプである。
2.ノンクリート打放しボード・外断熱タイプの意匠性
 打放しコンクリートの意匠性の具現化が本ボードのポイントである。すなわち表面をコンクリート色に調合した断熱塗材NY-ヒートカットを基材表面に塗布、意匠性を表現する型枠模様の造成、次に劣化進行を阻止するフッ素樹脂を塗布する。これにより打放しコンクリートのイメージと表面の耐久性を付与する。
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3.NY-ヒートカット断熱材の機能と効果
 現在、建物の断熱工法として、内断熱と外断熱がある。
建物の内側に施工される内断熱工法は、断熱材側の躯体温度が外気と同じになり、躯体内が高湿度による結露状態になりやすく、湿度90%以上でカビを発生させ、カビを餌とするダニの繁殖にもつながる。
この躯体内高湿化と結露発生を防止するには、外断熱工法が効果的である。そこで、断熱塗料NY-ヒートカットを基材外部に塗布し断熱層を設けたものがノンクリート打放しボード・外断熱タイプである。
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 NY-ヒートカットの断熱効果のメカニズムは、特殊熱反射顔料と特殊セラミックが作用し、熱作用の高い近赤外線を効率よく反射・散乱することにより太陽熱の吸収を防ぎ高い断熱性を実現する。また、
外部環境の温度変化を受けにくいことによる省エネ性が挙げられる(表1、図2)。
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 次回は、FINEX2005年1、2月号我が社の新材料・新工法「ノンクリート打放しボード・外断熱タイプ」「4.セルフクリーニング機能」から「8.おわりに」をお送りします。

 さて、この年の重大ニュース、4月25日、午前9時18分ごろ、兵庫県尼崎市で、JR西日本・福知山線の快速電車の先頭車両4両が脱線、うち2両が線路から約6メートル離れたマンションに激突し、107人が死亡、549人が負傷し、JR史上最悪の大惨事となった。 快速電車は脱線事故直前に1分半遅れで伊丹駅を出発し、塚口駅を通過した後、右カーブに入るため制限速度が時速70キロに決められている区間を、時速108キロで走行していたことが判明した。
 それでは次回をお楽しみに!
打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
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by pikayoshi72 | 2009-11-02 08:55 | ブログ


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