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「打放しコンクリートと共に」 その(91)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回はを月刊建築技術2003年8月号テクニカルビュー「セルフクリーニング機能を持った外断熱打放しALC外壁」を読み切りでご紹介します。
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■セルフクリーニング機能を持った外断熱打放しALC外壁
 ニチエー吉田は、ALCパネルの外壁の打放しコンクリートフェイス仕上げに特殊な外断熱モルタルを用いた外断熱・防水・セルフクリーニング機能を備えた新工法、「ALC打放しフェイス外断熱仕上げシステム」を開発した。
 同工法は、ALCパネルに熱伝導率の小さい同社の「NY-外断熱モルタル」を重ね、さらに付着した汚れを降雨で除去する作用を持つ「NY-セラクリーン」を重ねたものである。
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■外断熱とセルフクリーニング機能を兼ね備える
 同工法の外断熱・セルフクリーニング仕上げは、ALCパネルにNY-8090シーラー、NY-外断熱モルタル、NY-Eフィラー、型枠模様、NY-9090(防水)、NY-セラクリーン塗膜を施したものである。これにより従来の内断熱ではALC外壁が外気に直接さらされているため、外壁が外気温に同調することで結露が発生し、カビが生えやすいなどの問題があったが、外断熱とすることでこれを防止することが可能になった。また、外壁表面に仕上げを施すので、一般にポーラスナ打放しALCの表面を密実なものとすることができ、高い耐久性と防水性能の向上を持つものとしている。
 セルフクリーニング効果は、メチルシリケードを特殊な加工で加水分解した無機コーティング材で、塗布すると常温で無色透明の親水性薄膜を形成し、付着した汚れを降雨で除去するNY-セラクリーンによるものである。同剤を一番外側のトップコートとして施すと親水性の薄膜となり、水との接触角が小さくなるので水が表面に広がりやすくなる。これにより雨水による汚れの除去が可能となる。
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 同様にセルフクリーニング効果を発揮する光触媒は、有機材料に直接塗布ができず、また汚れを除去するために水(雨)のほか、紫外線(日光)照射が必要となるのに比較して、同剤は、有機材料に塗布が可能かつ日光に関係なく水のみで効果を発揮するので方位に関係なく使用できるといった長所がある。
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 次回は、光アライアンス2003年10月号、特集:光触媒の応用「打放しコンクリート光触媒仕上システム」をお送りします。

 さてこの年、11月29日、イラク北部を車で移動していた在英大使館参事官、在イラク大使館3等書記官が襲撃、殺害された。日本人外交官2人がCPA(連合暫定施設当局)に出向し占領行政の一翼を担っていたという事実はほとんど報道されていませんでした。

 それでは次回をお楽しみに!

 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
by pikayoshi72 | 2009-10-05 07:20 | ブログ


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