「打放しコンクリートと共に」 その(87)

 こんにちはpikayoshi72です。

 今回は月間建築仕上技術2003年7月号特集:打放しコンクリートの仕上工法最新動向を4回に分けご紹介します。本日は第1回「1.はじめに」および「2.打放しコンクリート仕上げ・LC(ライフサイクル)について」ご紹介します。
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1.はじめに
 打放しコンクリートは、国内外の著名な建築家により歴史的な建造物に多く採用されてきた。近年に至ってそのコンクリートが持つ素材としての重厚感と簡素な造形の美しさが多くの人々の心をとらえ生活空間の癒しにまで至っている。
 こうした素朴な仕上げにも拘わらず打放しコンクリート建築の施工においては、やり直しのきかない一発勝負で、建設にあたり万全の施工管理と、細心の注意を払ってしても、不具合の発生は避けられないことが多い。
 とりわけ表層面は仕上げ面であるため不具合の発生は、打放しコンクリートの生命である表層面の意匠性を損ない、しかもそれらに起因した汚れの発生や耐久性の低下が指摘されている。このような観点から打放しコンクリート表層面は、意匠性や耐久性に関わる極めて重要な部位といえる。
 これらを背景として、打放しコンクリートに求められる基本的要素として美観と耐久性が挙げられる。
 つまり新築時に於いては、躯体表層面と意匠性を保護するための保全技術が不可欠であり、一方、経年劣化した打放しコンクリートにあっては、再び新築時の躯体表層面の強化と意匠性回復を期した耐久性付与によるリニューアルが求められる。
 そこで、打放しコンクリート仕上げの脱型時より始まる維持保全技術と経年劣化による再生技術に至る一貫した保全とリニューアルで構成するシステムについて提案する。
 新旧打放しコンクリートに生じた各々の対応技術として、新築にあっては維持保全の付与、劣化損傷したものには再び甦らせ健全化を目的とする。新築時の快適な居住空間の再生は、衰退する街づくりの復活と良好な社会資産の再構築に供し、スクラップ アンド ビルドを抑制することにより地球環境の保全にも貢献するといえる。
 打放しコンクリート仕上げの計画・設計段階から改修・再生に至るまでの要点を、21のキーポイントにピックアップし、PEC21(パーフェクト エンジニャリングド コントロール21)として提示、これらを打放しコンクリートのライフサイクルに纏めた。

2.打放しコンクリート仕上げ・LC(ライフサイクル)について
 使用者・設計者・施工者により構成し、各々の立場から求められる要求項目を抽出し、脱型から仕上げまでの問題点を明確にして、一貫性を持たせたものとする。例えば、脱型するまで予測不可能な表層面に生じるジャンカ、コールドジョイント、はらみ、ピンホールや錆汁など不具合(写真1~4)に対し、対応処置を事前想定し、完璧な打放しコンクリート仕上げとする過程をSTEP-1とする。

 次に築後、経年劣化した打放しコンクリートを再び甦らせる若返り工程をSTEP-2とした。STEP-1とドッキング、打放しコンクリートのライフサイクルとし体系的に構成したものである。
 打放しコンクリート仕上げ・LC(ライフサイクル)に於ける2つのシステム対応図を図1に示す。

 次回は月間建築仕上技術2003年7月号特集:打放しコンクリートの仕上工法最新動向の第2回「3.新築対応 打放しコンクリート仕上げシステム・STEP-1」をお送りします。

 さてこの年の重大ニュースは、米軍がイラクに侵攻!3月20日、ブッシュ米大統領はイラクに対する武力攻撃を開始し、英国・オーストラリアもこれに追従した。圧倒的な軍事力で4月9日バグダッドを陥落。フセイン体制は事実上崩壊したが、多くの国民が殺され主要機能が破壊され、治安も悪化、国内は混乱した。「イラクが隠し持っているとされる大量破壊兵器を将来テロリストに渡す可能性がありアメリカが攻撃されるおそれがある」というあいまいな理由での先制攻撃だったが、いつの間にか「フセイン政権の打倒とイラク市民の解放」と目的がすり替えられ、石油利権も見えかくれした。国連や国際世論の反対を無視したアメリカ独走に対して、世界中で平和を求める市民レベルでの反対運動が巻き起こった。

 それでは次回をお楽しみに!

 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
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by pikayoshi72 | 2009-09-07 07:15 | ブログ


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