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「打放しコンクリートと共に」 その(85)

こんにちはpikayoshi72です。

 今回は月刊PROOF、特集:打放しコンクリートの仕上げと保護「保護再生技術の現状」を3回に分けご紹介します。本日はその第2回「3.新築対応 打放しコンクリート仕上げシステム・STEP-1」をご紹介します。

3.新築対応 打放しコンクリート仕上げシステム・STEP-1
3-1脱型と保護養生
 打放しコンクリート表層面の保護対策は、脱型と同時に施工することが好ましい。竣工に至るまでの間、打放しコンクリートは多種多様な関連作業による表層面の汚損が避けられない。その他、脱型時に生じる不具合は、打設技術によるもの以外に不注意な作業者によって生じたものも少なくない。脱型時のバールのかけ方の配慮不足による、角かけや表層面の摩擦傷等があり、寸法出しのための墨打ちなどは除去が困難で、打放しコンクリート現場で改善されない作業の一つである。
 一般的には、工事期間中の表層面保護に、ビニールシート等による養生が行われているが、表層面を緻密に覆う事が難しいだけでなく、自然環境下でのコンクリートの養生固化を阻害し、しかも風雨に煽られ現場作業者の危険性を招く。
 上層階のコンクリート打設に伴い、流下するセメントノロ、型枠のアクや鉄筋の錆汁は表層面に付着し、竣工時まで放置することにより浸透付着は強固となり、表層面を汚損し意匠性を著しく低下させ洗浄しても除去できない。
 脱型から竣工に至る間の打放しコンクリート表層面の養生方法に次のようなものがある。
 型枠脱型後、直ちに表層面にガードシーラーを塗布する。本材は防汚性を有し、上層階のコンクリート打設時に生ずる諸々の汚染物に対する付着防止作用とコンクリートの乾燥養生に不可欠な毛細空隙を保護し気体の透過性を確保する。
 ガードシーラーは打放しコンクリート表層面の素材感を失うことがなく、従来のシート養生方法と比較して簡易で作業上の安全性とコストに効果的である。

3-2建築現場の現状
 多くの施工現場では、不具合箇所の発生は予測していない。従ってその対応策も計画の中にないところが多い。現実には完璧な打放しコンクリートは稀で、様々な不具合箇所が生じ対策に苦慮している。しかも発生した不具合箇所の処置消去方法によっては、仕上材の塗布によって生ずる変色・斑模様は、表層面と意匠性を著しく阻害する。
仕上材の材質によっては、築後の経年劣化の進行度合いに大きな格差が生じ、高耐久性を付与する上で打放しコンクリート仕上げの重点項目の一つである。
打放しコンクリート仕上げは、表層面の不具合箇所を消去し痕跡を残さず且つ、塗材による変色・ムラ・濡れ等の意匠性を阻害するものであってはならない。
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3-3補修と仕上げの分類
 現状では打放しコンクリートに生じた不具合箇所に関する施工分野の位置づけがなく、下地補修と仕上げの仕切が不明確である。仕上げ分野は表層面の意匠性を復元するための不具合箇所の修整・消去と、それを保護、高耐久性を付与する仕上げ材の塗工で、ポリマーセメントモルタルによる補修は前段階の下地左官工事に区別される。

3-4不具合箇所の調査
 養生後、表層面の不具合箇所の調査。ひび割れ・ジャンカ・コールドジョイント・色ムラ等があり、セメント・セメントノロ・エフロレッセンスや錆汁など頑固な汚れの不具合箇所に準ずる。

3-5不具合箇所の下地成形
 ジャンカ・コールドジョイントや角かけ等、欠損箇所の形状・大きさ等状況により下地成形に適応した補修材の選定をする。
 下地補修モルタルは付着・引張強度(0.98N/㎟以上)が満たされるポリマーセメントモルタルであればよい。成形補修は左官工により仕上げ面より2~3mm下げて成形する。

3-6養生
 ポリマーセメントモルタルによる下地補修後、乾燥養生する。養生不足のままの修整消去は、ひび割れや変色等を引き起こす。

3-7表面洗浄
 表層面に付着した汚染物の洗浄除去。洗浄によって除去出来ないものは、消去技術による。

3-8不具合箇所修整消去
  不具合箇所補修成形後、表層面に散在する不具合箇所の修整・消去は次の通りである。
 あらかじめ工場生産された6種類の既調合の修整・消去材と、同一修整消去材で塗工された6種類の選定プレートから構成される。表層面に点在する不具合箇所周辺の生地表層面に6種類の選定プレートを比較し選定する。
 従来、職人の熟練度と勘によって、その都度不具合箇所に合わせた修整消去材の調合を行っていたが、本技術により精度の高い修整消去材を具現した。
 選定された修整消去材を下地成形補修材の乾燥養生を確認の上、表層面に合わせ塗工する。

3-9修整消去材の性能
1.不具合箇所周辺の表層面との一体化した色調。
2.変色、ひび割れや乾燥収縮が少ない。
3.不具合箇所の痕跡を修整消去し意匠性の復元が容易。
4.仕上げ塗材による濡れ・ムラ・変色等修整消去材に変化や影響がない。
5.経年劣化が躯体コンクリート同等以上の機能。

3-10修整消去仕上箇所の型枠模様造成
 修整消去後、喪失した型枠模様をカラーコート及び特殊工具により造成する。

3-11特殊浸透性吸水防水材の塗布
 打放しコンクリートのピンホール及び毛細空隙の防水下地として特殊浸透性吸水防水材Aシーラーを含浸塗布する。(150g/㎡程度)

3-12塗膜型防水材
 Bタイプ・特殊浸透性吸水防止材Aシーラーを塗布乾燥養生後、塗膜型防水材NY-7090を2回塗布する。

3-13高耐久性防水材・Aタイプ
 AシーラーとNY-7090塗布乾燥養生後、フッ素又はアクリルシリコン樹脂を塗布する。塗布することで濡れ色・ムラや変色、不具合消去箇所を際立たせ著しく意匠性を損なうことがない。
 意匠性と高耐久性の付与。(図2)
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 次回は月刊PROOF、特集:打放しコンクリートの仕上げと保護「保護再生技術の現状」の最終回「4.経年劣化対応 打放しコンクリート仕上げシステム・STEP-2」、「5.調査診断と選定」、「6.打放しコンクリート若返りシステムの工程」をご紹介します。

 さてこの年の重大ニュース、牛肉偽装事件が連続2件ありました。まずは1月23日、雪印食品の関西ミートセンターが、狂牛病対策の国際牛買い取り制度を逆手にとって、輸入牛を国内産と偽って業界団体に買い取らせていたことが発覚。4月30日、雪印食品は解散に追い込まれました。さらに7月30日、日本ハムの検査前牛肉の無断焼却が発覚。偽装工作が明らかになり8月28日、創業者の会長が引退する事態に。消費者は何を信じて食べればいいのか!未だにこの類の事件は頻発しています!

 それでは次回をお楽しみに!

 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
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by pikayoshi72 | 2009-08-24 07:22 | ブログ


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