「打放しコンクリートと共に」 その(82)

こんにちはpikayoshi72です。

 今回は月刊建築仕上技術2001年7月号特集:打放しコンクリートの美観向上と保護、「打放しコンクリートの美観向上最新技術」を2回に分けご紹介します。
本日はその後編「4.改修時における施工技術」、「5.まとめ」をご紹介します。

4.改修時における施工技術
 打放しコンクリート建築の表層面は、海塩粒子・炭酸ガス等の科学的作用、雨水・環境温度・湿度の変化等の自然現象及び振動等に伴う物理的作用など、これらの複合作用を受けてひび割れや内部鉄筋の腐食膨張など劣化損傷が顕在化する。これらは、意匠的に美観の喪失にとどまらず建物全体に悪影響を与える要因である。
 こうした現象の顕在化に伴い資産としての価値低下を招き、並行して建物の耐久性、安全性の面からも懸念され改修計画が検討される。建物の設計から取り壊しまでの過程を、一つのサイクルとして捉えたライフサイクルの考え方が定着し、改修工事は快適な空間の確保と維持管理のランニングコストを精査、資産価値の向上を目的として行われる。
 改修後少なくとも15~20年以上のメンテナンスフリーを目標にすべきで、あくまで耐用年数が基本である。こうした流れから改修工事において美観の回復と耐久性を考慮した躯体の強化策、下地補修から仕上げまで一貫した施工技術が不可欠である。これらのニーズに対応する打放しコンクリート改修施工技術を図2「改修時における施工技術のフローチャート」に示す。
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5.まとめ
 これまで紹介したように打放しコンクリート建築の新築・改修を問わず補修・仕上げ技術の要求範囲は多様化している。美観の回復はもとより耐久性・耐候性及びコストを重視した仕上げ等工法の分類により顧客の選択肢を多くしている。ISOに代表される高品質な施工技術と信頼性、良好な施工環境の構築によって、顧客のニーズを満足させることがより一層強く求められている。新・旧打放しコンクリート仕上げ技術もそれに応えるだけの幅広い技術の提供が不可欠である。今後の課題として環境問題が挙げられる。技術者の安全と健康維持は勿論のこと、良好な作業環境の構築は、周辺の生活環境を守ることにも繋がる。健康を害さない施工材料と廃棄物のゼロ・エミッション化は21世紀のテーマでもある。
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 なお、ここで述べた本工法に関連する当社の特許番号を下記参考に供する。
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 次回は防水ジャーナル2002年2月号特集■管理組合が求める防水・外壁改修の進め方「打放しコンクリートの意匠を生かした集合住宅改修工事」を読み切りでご紹介します。

 さてこの年の重大ニュースは、6月8日大阪府池田市の大阪教育大学付属池田小学校に男が乱入して刃物を振り回し、児童8人が死亡、教員を含む計15人がけがをしました。男(37歳)が殺人未遂容疑で逮捕され、 2003年には死刑が確定しました。冷酷無比で残虐な事件でした。

 それでは次回をお楽しみに!

 打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
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by pikayoshi72 | 2009-08-03 07:20 | ブログ


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