「打放しコンクリートと共に」 その(76)

こんにちはpikayoshi72です。

 今回は建築の技術「施工」1997年5月号、テクニカルレポート「竣工後30年経過した打放しのリニューアル」を3回にわけご紹介します。
本日はその第2回「打放しリニューアルの手順」をご紹介します。

打放しリニューアルの手順 
 某学校建築の打放しリニューアルをモデルにして手順を紹介する。この建物は竣工後30年余り経過したもので、構造は鉄筋コンクリート造、地上3階建である。柱・外壁はすべて打放しコンクリートで、外壁面積が3,000㎡である。リニューアルに至るまでの過程を順を追って記述する(表1)。
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(1)外壁調査
最初に打放し外壁の調査診断を行った。この調査診断の目的は、現況の劣化損傷の把握である。調査内容は、概観目視法とし調査内容は表2のとおりである。
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(2)調査結果と原因の推定
1)ひび割れ
温度・湿度の環境変化に伴うコンクリートの伸縮で、そのほかコンクリートの乾燥収縮や拳動などによる環境作用と推定される。

2)露出鉄筋
確認した露出鉄筋は、いずれもコンクリートのかぶり厚さ不足と防水性能の喪失に起因し、雨水・炭酸ガスなどの浸透により内在鉄筋が腐食膨張し、かぶりコンクリートを押し出し、剥落が生じ鉄筋が露出したものと推定される。

3)モルタル補修跡
新築当時に発生した不具合箇所をモルタル補修したものである。経年劣化により補修材の付着力低下とひび割れで、部分的に浮きが生じているものと推定される。

4)コールドジョイント
コールドジョイントは、下層コンクリートの凝結硬化開始後に上層コンクリートを打設したため、一体化が阻害され生じたものと推定される。

5)木屑
コンクリート打設時に桟木が型枠内部に残存していたものと推定される。

(3)コンクリート圧縮強度の測定
コンクリートの圧縮強度はシュミットハンマーにより測定した。

(4)中性化深さ測定
測定箇所からのコア採取と中性化深さを測定する。
建物経過年数と中性化深さの関係を、以下の式により検討する。
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 フェノールフタレイン法による中性化深さ(測定値)は、建物経過年数から算出した平均中性化深さの値を下回っているが、南面・屋上②については平均中性化深さ以上である。

 次回は建築の技術「施工」1997年5月号、テクニカルレポートの最終回「打放し若返りシステムの施工」をご紹介します。

 さてこの年の重大ニュース、第16回ワールドカップアジア地区予選で日本が初出場決定。
 9月28日、韓国戦は先制しながらも守勢に回って逆転負けとなり、10月4日のカザブスタン戦ではロスタイムで同点にされて引き分けとなってしまう。加茂監督は更迭され岡田新監督の下、ウズベキスタン戦、アラブ首長国連邦戦に引き分け、そしてついに11月8日、カザブスタン戦で5-1と快勝し日本が初出場を決めました。


 それでは次回をお楽しみに!

打放しコンクリートについてもう少し詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
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by pikayoshi72 | 2009-06-22 07:24 | ブログ


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