第十話  ノンクリート打放しボードの誕生秘話

 今まで遠い昔話でごめんなさい。
話を現実に引き戻して、このところ“話題沸騰”の打放しコンクリート内外装ボードのお話をします。
 ところで打放しコンクリートがおしゃれなブティック、モダンな店舗や住宅、まさかこんな分野まで浸透するなど全く思ってもみませんでした。
IT技術によって瞬時のうちに世界中に受発信が出来るなど半世紀前には想像も出来なかったことです。
この様な変化のうねりの速さは、生活環境にまで影響を与えることは当然ですよね。

 さて、打放しコンクリート建築は大きくても小さくても、コンクリートが固まるまでの時間は同じ、ところが打放しコンクリートは小さなもの程、手間がかかる。
そんなところが木造建築との違いかなあ。
実例でお話しましょう。
銀座、新橋、新宿と繁華街に展開する某居酒屋さん。
小さな店づくりを短期間での工事、一遍に大勢の職人さんが入り乱れての突貫工事、“時は金なり”を地で行く様な凄まじいもの。
壁面を打放しで!先ず鉄筋、次に型枠の組立、そして生コンの注入、あと固まるまで待つ。
それから型枠のバラシと、手数の掛かることこの上なし。
手数がかかればお金もかかる、しかも例の不具合の有無、あれやこれやで徹夜作業の連続と相成る。

 こんな苦労にさいなまれて木造建築なみのスピードで打放しコンクリート建築が出来ないものかと考えて思いついたのが“ノンクリート打放しボード”この名前は後でつけたもの。
打放しコンクリートと同じ質感をボード上に表現出来れば文句なし!
過去40年余りの打放しコンクリート表面の仕上げ技術を活用すれば全く同じ質感が出来上がることは当たり前のこと。
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 住宅会社は内外装材を工場で作ったボードを使用していることが多いですね。
外壁も内装の壁も金具で留めたり、釘で打ち付けたりで、アッ!と言う間に出来上がり、こんな話や経験をしたことがありませんか。
 新築住宅の超スピード施工、昔は湿式と言って壁を土でこねて塗るなど手間ヒマがかかり大変でした。
その事を思えば何と速いことか、驚くばかり。
しかも、この壁を生コンを使って打放しコンクリートで作る現状は、湿式工法を通り越して、困苦痢吐(コンクリト)そのものですよ(困って苦しみ下痢をして吐く)、とこじつけてみました。一寸例えが強烈だったかなあ!

 こんなことがノンクリート打放しボード誕生のエピソードでした。
次回は、“ボード作りのあれこれ” お楽しみに。
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by pikayoshi72 | 2005-09-20 07:46 | ブログ


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